教えなくても「強化」で行動は身に着く
子犬を迎えると、すぐに、「オスワリ」や「お手」「お代わり」を教えたくなる人がいます。
子犬のお尻を押して「オスワリ」という言葉を連呼したり、「お手」と言いながら前足を引っ張ったりして教えようとします。
押されれば押し返そうとし、引っ張られればあらがおうとするのは動物の自然なリアクションです。
人間も、急に誰かに押されれば、倒れないようにと反発し、手を引っ張られれば、その手を振り払おうとするのと同じですね。
何度も書いていますが、パピーレッスンにお伺いした時、私は「オスワリ」と言う言葉すぐには使いません。
犬が勝手に座る行動に対して、褒めて「強化」することで、犬が座る行動を頻発し始めたとき初めて、犬が腰を下ろす行動に「オスワリ」というキューをのせていくだけです。
さて、今日の見習い2号の夕方の散歩は単独散歩。
先住犬たちとは別々に行きました。
散歩のエリアは住宅街と商店街が隣接したエリアで、すぐ傍には国道246号が通っているといういわゆる騒々しい場所です。
静かな時間帯にはロングリードを使いながら、いろいろな物を散策させて歩きますが、夕方のせわしい時間帯の商店街を歩くときは、通常のリード(1.4メートル程度)を使い、危険を予測しながら歩きます。
前から避けられそうもない人の波などが押し寄せてくるときは、ちょっと脇に避けてやり過ごすのですが、そんなとき見習い2号は自分から座ります。
最近は「Sit」というキューも付ける練習をしているので、ある程度意味は分かっていますが、人混みの刺激の中で出来る確率は低いので敢えて「Sit」は言いません。
しかし、自分から座っているときは、「Sitだね。お利口さん」としっかり褒めてあげます。
尻尾が後肢の間に入っているということは、結構刺激が強いということ。
無理強いせずに、沢山声をかけて帰ってきました。
余裕が出てくると、こちらを見る頻度も上がってくるので、それもあわせて褒めていきます。
出来ると思って期待して負荷をかけすぎると負担になってしまうので、日々、少しずつ人間社会にならしていきます。
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