犬と遊ぶ
子犬を迎えると、当然のことながら子犬と遊び機会が増えます。
「犬と遊ぶ」ことに関しては、今までに何度か書いてきていますが、今回見習い2号が我が家にやってきて、いろいろ勉強させられることがあったので、また少し書いてみようと思います。
見習い2号はそろそろ生後4か月。
我が家に来て間もなく2ヵ月というところです。
犬は当然犬種の特性が行動に現れるものです。
純血種を迎える際には、ある程度その特性を理解しておかないと、「こんなはずじゃなかった」ということになり、犬にも飼主にも不幸な結果となり得ます。
例えば我が家のボーダー・コリーは牧羊犬です。
つまり、動いているものに反応し、追いかけ、回り込み、時には睨みをきかせたりします。
その特性を無視していると、日常生活に支障をきたすこともあります。
子供やバイクなど、動くものに反応し追いかけてしまったり、散歩中の相手の犬を凝視してしまったりなどです。
一方その特性を生かすことで、様々なドッグスポーツにチャレンジすることもできるわけです。
さて、そんな見習2号を観ていると、明らかに見習い1号以上にシープドッグのDNAが現われています。
つまり走っている犬に釘付けとなり、小さい体でスニーク(コッソリ狙う)のポーズを取り、場合によっては追いかけて行って回り込みます。
見習い1号はワーキングのラインではありますが、シープドッグ的な動きはあまり見せませんでした。
足だけは速いですが、常にハンドラーの位置を確認しながら動くタイプ。
しかし、見習い2号は全くこちらを見ません。
これはまずいですね。
ということで、見習い2号にとってハンドラーの価値を高めるためにいろいろやっています。
その一つが「遊び」です。
「オスワリ」や「お手」を教える以前に、まずハンドラーと一緒にいることが楽しいと思えるようにならないと、トレーニングは始められません。
なぜなら、ハンドラーへの興味が薄ければ、当然集中力も持続できないからです。
幸い見習い2号は食べ物が好きなので、食べ物を使うことである程度こちらに意識を向けてもらうことは可能ですが、食べ物以上に価値の高いものを見つけてしまえば、当然食べ物の価値は下がり、意識は他に移ってしまいます。
正の強化を使いながら、好ましい行動を出現頻度を上げることは可能であっても、生来刷り込まれたDNAをコントロールするには、ハンドラーへの意識づけをもっと強化する必要があります。
見習い2号は、おもちゃも大好きなので、一緒に遊んでもくれますが、どちらかというと一人遊びも大好きで、その様子はブリーダーさんの撮った動画の中にも見られていました。
アシスタントたちは、おもちゃを介してもっと遊んでくれと要求してきますが、見習い2号は途中でおもちゃを持ち逃げしてしまいます。
最近は外でも引っ張りっこをしてくれる見習い2号。
しかし、一度おもちゃを渡すと、なかなか持ってきてはくれません。
そこで、ハンドラーとしては、無理におもちゃを取り上げるのではなく、動くことでおもちゃよりもハンドラーを追いかける方が楽しいかもと思ってもらうことにしました。
犬と遊ぶのは簡単そうでなかなか難しいものです。
いろいろ工夫しながら、犬をその気にさせてあげましょう。
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