社会化は子犬時代だけではありません。
子犬がやってくると、早く社会化しようと考えるのは当然のこと。
出来ればブリーダーさんのところでもある程度やっておいてもらえるとありがたいのですが、なかなかそうもいかないので、飼い主さんは頑張って社会化のサポートをすることになります。
生後2ヵ月程度でやってきた子犬は生後半年ぐらいになると、体も大きくなって、ある程度話もわかるようになってくるので、ついつい大人になったかと勘違いしてしまいがちですが、実際はまだまだ子供。
ちょうど、人間でいうところの中学生から高校生の思春期に入るころです。
つまり精神的な成長の変化も著しい時期なので、安定はしていません。
昨日まで大丈夫だったことが、急にダメになってみたり、昨日までできなかったことが出来てみたりと変化します。
そんな精神状態のサポートも忘れてはいけません。
今日のプライベートレッスンのS君は1歳3か月。
最近男の子っぽくなってきたというので、まさに思春期真っただ中。
公園散歩のレッスンで突然挙動不審になったかと思ったら、停めてある自転車のカゴに入っていたオレンジ色の上着が気になって後ずさり。
最初は前方から歩いてくる犬や人かと思ったのですが、よくよく視線の先を見ると自転車のカゴの中。
そこで、ちょっとリードを緩めて、自分で確認してもらうことに。
そんなときも、リードを引っ張って近づけるようなことはしません。
「大丈夫だから。」という言葉も使いません。
なぜならS君にとっては全く大丈夫ではないからです。
自転車から少し離れて様子を見ていると、自分から少し腰が引き気味ですが、自転車に近寄って確認。
一度確認してしまうと、「もうわかった。」と言っているように、まったく見向きもしなくなりました。
安心材料が少しずつ増えると、散歩もリラックスできますね。
いろいろな物があって多少落ち着きのないS君でしたが、
慣れてくると、飼い主さんへのアテンションもよくなってきました。
ディストラクションの中でもリラックスできるようにサポートしてあげることが不可欠ですね。
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