ドッグトレーニング:犬に予測させない練習
日々同じことが繰り返されていると、人間だけでなく犬もルーティン化して、次に起こることを予測します。
ごはんや散歩といった日常生活のルーティンも然り。
ごはんを前にしてハンドラーが「オスワリ、フセ、マテ、ヨシ」と言っていれば、言われなくても勝手にやるのも同じです。
しかし、ドッグスポーツはいつも同じとは限りません。
特にアジリティやオビディエンス競技においては、その日の朝に課題の詳細が決まります。
個々のスキルを身に着けてもらうことは大事ですが、次に起こることを勝手に予測してフライングされることはペナルティになります。
例えばFCIオビディエンスの課題では、招呼(呼び戻し)の途中で犬を止めることがあります。
止まった時の姿勢はいろいろですが、止まることを犬は予測しているので、ハンドラーがキューを出す前に勝手に速度を落として止まってしまう犬もいます。
見習い1号もまさにそれをやります。
そこで、本番では止めなくてはいけなくても、練習では止めない練習も入れていく必要が出てくるわけです。
「次はこれでしょ?」と犬に言わせないために、ハンドラーはいろいろ工夫しながら練習をプランニングしなければいけません。
ある意味知恵比べのようなものですね。
FCIオビディエンスクラスIIIの課題には、ハンドラーの元から離れてコーンを周った後、ハンドラーのキューで止まり、その後指示された方向にあるダンベルを咥え、目の前のハードルを跳んで戻ってくるというものがあります。
コーンを周って、ハンドラーのキューを聴き、ダンベルを咥えてからハードルを跳ぶという一連の作業自体はきちんと覚えて欲しいのですが、勝手に止まってしまうとペナルティになります。
なぜなら、ハンドラーのキューにきちんと反応するというのがオビディエンスの基本だからです。
ややこしいルールをきちんと犬たちに教えていくのは時間がかかりますね。
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