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2021年12月 8日 (水)

ルールを教えてあげないと、ドッグスポーツは出来ません。

犬は動いている物を追いかけるのが好き。というのは一般的な認識です。
先日も、犬の前で走ったりしないようにというようなことを書きました。
なぜなら、動体視力のいい犬たちは、目の前で何かが動くと、どうしても追いかけたくなる衝動に勝てないからです。

特にボーダー・コリーはその傾向が強いので、車やバイク、自転車、ネコ、鳥などに反応しやすいと言われています。

そういった習性を利用したドッグスポーツにフライングディスクがあります。
ディスクを投げて、犬が取りに行き、ハンドラーの元に戻って、また投げられたディスクを取りに行く作業を時間内に何回できるか。どれくらい遠くでディスクをキャッチするか。ジャンプしながらキャッチできるか。というようなことを競うのがディスクのディスタンス競技です。

我が家も先代のボーダー・コリーたちとかつて競技会に参加していたことがありますが、この競技、犬の技術だけでなく、ディスクを投げるハンドラーの技術も不可欠。
あいにく、風に負け、距離も伸びないというへっぽこスローのため、競技は早くに諦めてしまいましたが、犬たちはみんなディスクキャッチが好きでした。

現見習いも、オビやダンスの練習の合間に投げてやることがありますが、特に強化練習をしたわけではないのに、ディスクに対する意欲は持っていて、投げ手が良ければきっと競技会にも出られるだろうと勝手に思っています。

ところが、かつての生徒さんの中には、ディスクを1回か2回投げると、あとはポロっと落としてしまい、全く取りに行かないという犬がいました。
ボーダー・コリーなのになぜ?

ある意味、本来は活動的で、跳んだり走ったりするのが好きな犬種であったとしても、中には咥えることに抵抗がある犬もいます。
そういう子は、何かをキャッチして咥えることにさほど興味を持たないので、引っ張りっこもあまり得意でないことがあります。

逆に、咥えて噛むことが好きな犬もいます。
追いかけて行ってゲットすると、カミカミしながら絶対放さない子などがそれにあたります。
ボールを投げても、楽しそうに取りには行くものの、ハンドラーが投げてやろうと犬からボールを取ろうとすると持ち逃げして絶対放そうとせず、自分だけで楽しんでいるタイプです。

出来ることなら、カミカミしていいおもちゃ、投げたら持ってきてくれてまた投げるというように繰り返して遊べるおもちゃ、ハンドラーと一緒に引っ張りっこを楽しむおもちゃ、というように、使い分けが出来るようになるといいですね。
それぞれの遊び方のルールを教えてあげることで、いろいろな遊び方が出来るようになるでしょう。

さて、今日のプライベートレッスンでは、ディスクを噛む方が好きなS君に、ディスクを持ってきて、次に繋げられるようにするための練習をしました。

たまたま天気が悪かったこともあり、家の中でおこないました。

ディスクの練習だから外でなければ出来ないということはありません。
ディスクキャッチのルールを教えることが大事なので、一人でカミカミ遊びをしないほうがおもしろいと伝えることから始めることにしました。

最初は一枚キャッチすると、プイッと持ってカミカミを始めたS君。
新しいルールを教えてあげたところ、次から次へとディスクがキャッチできるようになりました。

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ある意味制限された空間で行うことで、持ち逃げする場所が無いという環境が功を奏したようです。
まだまだ外で出来るレベルではありませんが、少しずつ覚えていって欲しいですね。

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