なんでウチの犬は呼んでも走って来ないんだろう。
子犬の頃は呼ばなくても走って追いかけていた愛犬が、いつの間にか呼んでもトボトボ歩いてくるようになっていたなんてことはありませんか?
また、おもちゃを投げても、走って取りには行くけれど、戻りはめちゃくちゃ遅いなんてことはありませんか?
単なる呼び戻しだけの場合、当然犬は戻ってくるメリットが無いと戻ってきません。
楽しいことが他にあれば、気持ちはそちらに持っていかれ、飼い主が声を大にして呼んでも、一切気にしていないということはよくある話です。
ようやく戻ってきそうになっても、楽しそうに走って戻ってくるのではなく、つまらなそうにトボトボ戻ってくる。というのは、戻った時に楽しいことが終わってしまうことが多いので、ついつい足が重くなってしまうのです。
呼び戻しの練習においては、常に戻った時にご褒美があることが大事です。
それは美味しいものだけに限りません。
もう一度自由にしてあげることも犬にとってはご褒美。
つまり、戻ってもまた遊んで来ていいよと送り出してもらうことがわかっていれば、犬も戻りやすくなるわけです。
そしてここで大事なのは、必ず飼い主の足元に一度戻すこと。
どうせまた遊んできていいなら、傍まで戻らなくてもいいと学習してしまうと、飼い主から1メートルぐらい離れたところで踵を返すこともあります。
まずはきちんと足元まで戻る練習から始めるといいでしょう。
さてもうひとつの、おもちゃを取りに行っても帰りが遅い子の場合。
また投げてもらえるのはわかっているので、飼い主の元に戻ってはきますが、なんともスピードが無い場合は、犬が「飼い主はどうせ動かないから、ゆっくり戻ればいい。」と学習しているために、急ぐ必要性を感じていないからです。
別に飼い主の元に戻るのが嫌なわけではありません。
そんなときは、犬がおもちゃを咥えて振り返った時に、犬と反対方向に走ると犬の動きは速くなります。
急いで戻らないと、置いていかれると思ったり、あるいは走る飼い主を追いかけたい気持ちになるからです。
今日のプライベートレッスンの若い女の子。
街中のディストラクションレッスンを頑張ったあとにボール遊びをしたのですが、何しろ戻りが遅い。
ちゃんと戻ってきますが、まったく走りません。
聞くといつもそうだとか。
そこで、飼い主さんにちょっと動いてもらったところ、ちゃんと走って戻ってきました。
ちょっとしたことで、新しい行動が出てきますね。
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