吠える理由は様々
犬の問題行動と言われているもののなかに、「吠え」があります。
「無駄吠え」とも言われていますが、別に犬は無駄に吠えているわけではなくそれなりに理由があります。
つまり、「吠え」は犬の主張とも言えますが、主張は通るときと通らない時があるのは世の常。
それぞれの理由に合わせての対応が必要になります。
午前中のプライベートレッスンは他犬(見知らぬ犬)が苦手なLさんの散歩。
※信号待ち中のLさん
少しずつ吠えなくても大丈夫な環境を提供しつつ、吠えないでも大丈夫と自信をつけていってもらうわけですが、今日はたまたまLさんのお友達と遭遇しました。
Lさん、お友達には吠えません。
Lさんのお友達はLさんと挨拶をしたあと、すぐベンチに座っていたLさんの飼い主さんの膝に飛び乗りました。
小型犬ではよくあることなのでしょう。
さすがに我が家はボーダー・コリーやハスキーにコリーという中・大型犬飼いなので、犬が勝手に膝に飛び乗ってくるということはほぼありません。
因みに我が家では抱っこは許可制にしていて、不意をつかれないようにしています。
Lさんの飼い主さんは、そのままLさんのお友達を抱っこし、その少しあとで地面に降ろしたところ、Lさんのお友達はLさんの飼い主さんに向かって吠え始めました。
「早く抱っこしてよ!」と言っているように見えます。
あきらかな要求吠えです。
抱っこしてもらえたんだから、また抱っこして欲しいと思うのはある意味当然。
そこで抱っこしてもらいたいと吠えるかどうかは個体差がありますが、犬はこちらが意図していなくてもいろいろなことを学習していくので、そういうことは予測することが大事ですね。
一方午後のレッスンのY君の吠えは「警戒吠え」。
先日Y君と二人で散歩した時、見知らぬ人が視界に入ると小さく「ウウッ」と言ったので、「いちいち言わなくていいよ。」と伝えたら、そのあとすれ違う人には知らん顔して歩いてくれました。
しかし、今日は飼い主さん同伴でのお散歩。
飼い主さんがそばにいると、かなり遠くの人でも視界に入ると「ウウッ」と言い始めたので、「それも気にしないでいいよ。」と繰り返し言っていたら、一瞬緊張はするものの、激吠えには至りませんでした。
Y君にとっては、飼い主さんの存在がとても大きいので、ガード犬の仕事をしているようにも見えます。
先日も書きましたが、飼い主さん自身も環境刺激のひとつです。
トレーナーとは問題なくても、飼い主さんと一緒にいると出る行動もあるので、その都度飼主さん自身がきちんと伝えていかなくてはいけないこともあります。
犬のきもちは複雑ですが、それぞれちゃんと意味があります。
-----------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村
| 固定リンク
「犬のデイリートレーニング」カテゴリの記事
- 愛犬と楽しく遊べていますか?(2024.10.31)
- 犬に考える時間をあげる(2024.10.30)
- 出来るはずなのに、なぜやらないの?(2024.10.29)
- 筋力は大事(2024.10.28)
- 姿勢からメンタルを変える(2024.10.27)
コメント