犬は人を舐めたりしない。
犬を擬人化する言い回しをよく聞きます。
「これみよがしに」
「わざと」
これって本当でしょうか。
「留守をするたびに寝室のベッドで排泄をするのは、嫌がらせだ。」
子犬のトイレの失敗にしても、「いつもはできているが、今日はわざと違うところでやった。」
果たして本当に犬は故意にやっているのでしょうか。
実際は不安から正常な行動が取れなかっただけではないでしょうか。
特に留守中は何が起こるかわかりません。
外の異音に不安を感じたり、一人で留守番をしていることで分離不安を感じることはよくあることです。
犬のいつもと違う行動(ミス)に対して叱責する前に、いろいろな原因を想像してみることも必要ですね。
また、ご家族の中で、パパの言うことは聞くけれど、ママの言うことを聞かないという話もよく聞きます。
そんなとき、「パパは怖いけど、ママは優しいから舐められている」と思われる人は少なくないはず。
確かに、ひどく叱られたり、怖い思いをしたとき、犬はその気持ちのやり場を怖くない相手にぶつけることがあります。
転嫁行動と言われるものです。
転嫁行動がママに向かい、パパに強く言われると、パパにはとりあえず大人しくしているという場合もあります。
しかし、実際犬はわかりやすいサインをくれる人の言うことを聞きます。
舐めているわけでも、順位付けをしているわけでもなく、単純に自分に何を要求しているのか理解できる相手の話を聴きます。
いつも一貫性を持って接してくださいとお願いしている理由がそこにあります。
日によって、あるいは時と場合によって言うことが違う人の話は聴きづらいものです。
いつも一貫していると信頼できるので、犬も安心して話を聴いてくれます。
たまに聞く話ですが、夜寝ようと思ってベッドに行こうとすると、先にベッドに乗っていた犬に唸られるということ。
これはある意味犬の勘違いで、舐めているわけではありません。
犬とベッドを共有する場合、ベッドは一緒に使うものだと最初から教えてあれば、自分のテリトリーと勘違いさせてしまうこともありませんが、「下りて」とお願いして下りてくれないときそのままにしてしまうと、犬は別に下りなくても問題ないと理解し、その後無理矢理下ろそうとすれば、自分のテリトリーを死守しようと頑張るようになってしまったりします。
愛すべき犬たちとの生活を快適なものにするためには、愛犬にわかりやすくこちらの気持ちを伝えることと、一貫性を持つこと。
そしてある意味、きちんと住み分けをすること。
今まで何も問題が無かったのに、最近ちょっとと思ったら、是非人間側の対応について再確認してみましょう。
犬とのコミュニケーション、適当にしていると、相手も適当に返してくるようになるので、一貫して伝えていきましょう。
爆睡していても、声をかけてから下りるように頼めばすぐに下りてくれる見習いです。
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