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2021年11月12日 (金)

バックステップ(後退歩行)

今日は犬のバックステップのはなし。

本来犬は前進する動物なので、後肢は前肢に追従するように動きます。
なかには、遊びに誘うときなど、自発的に後ろに下がる犬もいますが、基本的には前に進むので、正確なバックステップを教えるのはなかなか難しいものです。

2~3歩下がれるようになっても、その先距離が伸びなかったり、曲がってしまったりと、なかなかうまくいかないものです。

しかしドッグダンスではバックステップは一般的なムーブなので、皆さん早くからマスターします。
では、どうやって正確なバックステップを教えるのでしょうか。

私の場合は、オビディエンス(服従訓練)がベースにあるので、ヒールポジション(脚側位置)のバリエーションとしてバックステップやサイドステップを教えていきますが、最終的には、正面からのバックステップや、足間のポジションからのバックステップなど、様々な位置からバックステップ出来るように犬に伝えていきます。
つまり、犬に「バック」と言えば、ハンドラーとどんな位置関係にあっても、次のキューが出るまで後退しつづけるのが「バック(後退歩行)」と言うわけです。

さて、WCRL規定ラリーオビディエンスLevel 3の課題には、犬と向かい合った状態で、犬を後退させるというものがあります。

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ハンドラーが3歩前進し、犬はハンドラーの前進と同調しながら後退するというものです。

ここで犬になんとキューを出せばいいのか。

我が家の犬たちの場合、先ほどの説明でお分かりいただけるように、「バック」と言ってしまうと、犬が私と関係なく、後退歩行を始めてしまい、私との距離が離れてしまうため「バック」とは言わず、向かい合わせのポジションである「フロント」というキューを出します。
つまり、フロントポジションを維持しながら動いてくださいということです。

これはサイドステップの時も同様です。
犬と向かい合わせで立った状態で、私が左や右に動いたとしても、フロントポジションを維持してもらうようにキューを出せば、犬は私の正面の位置を維持しながら私と同じ方向に動くわけです。

もちろん、「バック」と声をかけても一歩しか下がらない犬であれば、先ほどの課題で「バック」のキューを出すことは可能です。
その場合、ハンドラーが一歩前進する直前に「バック」と言って一歩踏み出し、また「バック」と言って一歩踏み出すと言う方法で犬と同調して動くけばいいのです。

いずれにしても、犬の理解によって行動は変わるので、どのように教えたのか確認しながらキューを出してあげましょう。

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