平常心はすべての基礎
「急いでいるとろくなことがない。」ということはよく言われます。
慌てて忘れ物をしたり、時間に追われてミスをしたり、気になることがあって人の話が上の空になったり。
いずれにしても平常心でないと、人もいろいろミスを犯しますが、犬も同様です。
家の中は刺激が少ないので、飼い主の言葉も耳に届きますが、一歩家の外に出れば、様々なディストラクションに心を奪われ、飼い主の話も半分耳に入ればいいほうだったりします。
しかし、実際それでは危険回避は難しいですし、犬も常に何かを気にしていてはストレスフルです。
小さいころから社会化を頑張ってきても、経験値が低ければ、なんでもかんでも大丈夫になるまでには時間がかかります。
平常心であれば出来ていることが、刺激に影響されて集中できなくなると、簡単なことさえも出来ないというのはよくある話。
つまり、「ウチでは出来るんですよ。」というのは出来るうちには入らないということですね。
そこで、重要なのが、家の外でもきちんと飼い主に集中できるような練習を一歩一歩積み重ねていくこと。
急には出来るようにならないので、刺激のレベルを少しずつ上げながら成功の確率をあげていくことが犬の自信に繋がります。
そのためには、飼い主のサポートも欠かせません。
今日のプライベートレッスンでは、他犬が苦手なLさんに、公園でも飼い主さんの声に耳を傾けてもらう練習。
他犬との距離はかなりとっていても、やはり周りが気になったLさんです。
それでも、落ち着いてじっとしていられることを褒めながら、ハンドシグナルも使ってこちらのキューを伝えていくと、飼い主さんへの意識も少しずつあがってきました。
難しいことはやらなくてもいいのです。
家でなら絶対できるレベルの簡単なことを、きちんとその場でできるようになることが、犬の自信に繋がっていきます。
さて、今日は久しぶりに見習いの臭気選別の練習をしました。
練習では100パーセント正解の木片を持ち帰って来ていた見習いですが、今日の練習では一つ別の課題を増やしたところ、そちらに気を取られ、木片の探索の手を抜くという失敗を犯してしまいました。
間違った木片を持ち帰って来たことで、私に木片を受け取ってもらえなかった見習いは自分の失敗に気づき、二度目は真剣に鼻を使って正解を探してきました。
課題が増えたことで平常心を失った見習いですが、本競技において2度目は無いので、初めから真剣に課題に取り組む姿勢を学んでもらわなければいけません。
まだまだ先は長そうです。
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