技術だけではダメ!
犬に何かの行動を教えることはさほど難しいことではありません。
もちろん、遠隔作業や組み合わせの行動であれば難度はあがりますが、行動自体は丁寧に教えていけば、いつかは出来るようになるものです。
しかし、教えた行動を、言われたときにやってくれるかどうか、あるいはやれるかどうかはまた別の問題です。
昨日のブログで、興奮してしまいハンドラーの声が聞こえなくなってしまいがちな子のインパルスコントロールについて書きましたが、今日はひとつのもの(こと)にロックされて思い込みで頭がいっぱいになり、冷静さを失ってしまった見習いの話をしましょう。
日曜日のFCIオビディエンス競技で見習いは「臭気選別」という課目を落としました。
原因は、視界に入ったボックス(4本のコーンで囲まれた3メートル四方のエリア)。
別の課題でボックスに入るエクセサイズがあるので、ある意味ボックスは彼にとってはターゲット。
遠くから(30メートルぐらい離れていても)でも視認します。
今回臭気選別で、前方10メートルのところに配置された木片に向かって走らなければいけないのに、およそ20メートル離れた左前方に配置されたボックスに向かって走って行ってしまいました。
しかし、私の出したキューは「探せ」なので、彼はボックスに入ってから木片探しを始めたのです。
ボックスから正しい木片の位置までは10メートル以上離れているので、丁寧に探していたら当然タイムアウト(30秒を超える)してしまいます。
案の定制限時間を10秒近くオーバーして木片を持ち帰った見習い。
正解の木片は口にしていましたが、得点はゼロとなりました。
目の前に気になる物があっても、落ち着いて作業をこなすことが出来なければ、たとえ技術があっても作業は遂行できません。
ディストラクションとなるものがあっても、衝動を抑える練習をもっとやらないとダメですね。
ダイジェスト版に載せていない「臭気選別」の動画はこちら
気になるものがあっても、ハンドラーに集中出来るようにサポートをすることは、日常生活の中でもとても大事なことですね。
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