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2021年11月

2021年11月30日 (火)

正解を出せるようにサポートする

正の強化(ポジティブ)トレーニングにおいては、犬が正解を出したら褒めてその行動を強化し、定着さていくことが基本的なプロセスと言えます。

エラーを出したとき(間違ってしまったとき)は当然褒められない(強化されない)のですが、犬にとっては特にデメリットはありません。
なぜならエラーに対する罰は一切行わないからです。
エラーが出たということは、犬がまだきちんと理解して学習しているわけではないので、それに対して罰を与えるのはフェアではありません。
つまり、教え手に問題があるわけで、学び手に問題があるからではないからです。

というわけで、犬が出来るだけエラーを出さないようにサポートしていくことが学習においては欠かせません。

さて、今日のプライベートレッスンは、基礎オビを学んでいるPさん。

プラットフォームを使うことで、ハンドラーの左側にきちんと座ることが上手に出来るようになりました。
お尻が曲がらないように、Pさんを押したり引いたりすることなく、Pさんが曲がらないように座ることを自発的に選んでもらうために、プラットフォームはとても有効だったと思います。

今回はその位置を維持してもらうためにプラットフォームを活用しました。
つまり、ハンドラーが座っているPさんの周りを一周するというもの。

202111301

犬はある程度「待つ」という意味がわかっていても、ハンドラーが後ろに回ると、ついつい後ろを見ようとして自然に体が動いてしまうことはよくあること。

プラットフォームに乗っていることが定着しているPさん、動かず待っていることが出来ました。

正解を沢山積み重ねていくことで、その行動は身についていきます。
どうやったら、犬にわかりやすく伝わるか、教える側もいろいろプランニングが必要ですね。

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2021年11月29日 (月)

吠える理由は様々

犬の問題行動と言われているもののなかに、「吠え」があります。
「無駄吠え」とも言われていますが、別に犬は無駄に吠えているわけではなくそれなりに理由があります。
つまり、「吠え」は犬の主張とも言えますが、主張は通るときと通らない時があるのは世の常。
それぞれの理由に合わせての対応が必要になります。

午前中のプライベートレッスンは他犬(見知らぬ犬)が苦手なLさんの散歩。

202111291
※信号待ち中のLさん

少しずつ吠えなくても大丈夫な環境を提供しつつ、吠えないでも大丈夫と自信をつけていってもらうわけですが、今日はたまたまLさんのお友達と遭遇しました。
Lさん、お友達には吠えません。

Lさんのお友達はLさんと挨拶をしたあと、すぐベンチに座っていたLさんの飼い主さんの膝に飛び乗りました。
小型犬ではよくあることなのでしょう。
さすがに我が家はボーダー・コリーやハスキーにコリーという中・大型犬飼いなので、犬が勝手に膝に飛び乗ってくるということはほぼありません。
因みに我が家では抱っこは許可制にしていて、不意をつかれないようにしています。

Lさんの飼い主さんは、そのままLさんのお友達を抱っこし、その少しあとで地面に降ろしたところ、Lさんのお友達はLさんの飼い主さんに向かって吠え始めました。
「早く抱っこしてよ!」と言っているように見えます。
あきらかな要求吠えです。

抱っこしてもらえたんだから、また抱っこして欲しいと思うのはある意味当然。
そこで抱っこしてもらいたいと吠えるかどうかは個体差がありますが、犬はこちらが意図していなくてもいろいろなことを学習していくので、そういうことは予測することが大事ですね。

一方午後のレッスンのY君の吠えは「警戒吠え」。
先日Y君と二人で散歩した時、見知らぬ人が視界に入ると小さく「ウウッ」と言ったので、「いちいち言わなくていいよ。」と伝えたら、そのあとすれ違う人には知らん顔して歩いてくれました。

しかし、今日は飼い主さん同伴でのお散歩。
飼い主さんがそばにいると、かなり遠くの人でも視界に入ると「ウウッ」と言い始めたので、「それも気にしないでいいよ。」と繰り返し言っていたら、一瞬緊張はするものの、激吠えには至りませんでした。
Y君にとっては、飼い主さんの存在がとても大きいので、ガード犬の仕事をしているようにも見えます。

先日も書きましたが、飼い主さん自身も環境刺激のひとつです。
トレーナーとは問題なくても、飼い主さんと一緒にいると出る行動もあるので、その都度飼主さん自身がきちんと伝えていかなくてはいけないこともあります。

犬のきもちは複雑ですが、それぞれちゃんと意味があります。

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2021年11月28日 (日)

ダンベルのご注文承ります。

競技用ダンベルおよび練習用ダンベル、ご要望があれば海外発注いたします。
ご予約(お申込み)締め切りは1211日といたします。
輸入元より商品価格の値上がりが提示されたため、以前より若干高くなっております。
ご了承下さい。

お渡しは、送料着払いでの発送(ゆうパック)や訓練競技会場での手渡しなどになります。

🍀軽量合成樹脂ダンベル
落としても痛くないので、練習用にご利用いただけます。

Dumbbell

サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約125mm/2,600円~3,000
M
:約115mm/2,100円~2,500
S
:約80mm/1,600円~2,000

ご注文時に、色(赤・青・黄・緑・紫)とサイズ(LMS)と各数量を教えてください。

🍀木製ダンベル(白木)
FCI
世界大会で公式に利用されているダンベルです。
Wood_20211128145601

サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約130mm/2,400円~2,800
M
:約105mm/1,900円~2,300
S
:約84mm/1,400円~1,800

ご注文時に、サイズ(LMS)と各数量をお書きください。

🍀木製ダンベル(色付)
Color_20211128145601

サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約130mm /2,900円~3,300
M
:約105mm /2,400円~2,800
S
:約84mm /1,900円~2,300

ご注文時に、色(赤・水色・黄・緑・紫・ピンク・白)とサイズ(LMS)と各数量をお書きください。

在庫の状況によっては色指定がご希望に添えない可能性がございますので、ご了解いただきたく、何卒宜しくお願いいたします。
入荷次第、金額及び振込口座を個別にお知らせします。

Vin
が咥えているのはMサイズです。
Img_7536_20211128145601

【お申込み方法】
①WanByWan
ホームページの「お問合せフォーム」
②Facebook
のメッセンジャー(お名前、郵便番号・ご住所、ご連絡先をお忘れなく!)

御注文数が最低数に達しない場合は見送る場合もあります。
その場合は個別にご連絡させていただきます。

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2021年11月27日 (土)

ドッグトレーニング:知らないことは教えてあげるだけ

犬と暮らし始めると、当然のことながら犬の行動に驚かされます。

動いている物を追いかける。
行きたい方向に引っ張る。
落ちている物が気になる。などなど。

人間の思考とは違う行動を取りますが、種が違えば行動も違うのはあたりまえ。

しかし、一緒に暮らしていくためには、出来るだけお互いのストレスが無い形で折り合いを付けていきたいと誰もが思うのではないでしょうか。

そのためには、犬にやって欲しい行動を教えていくしかありません。
教えていなければできなくて当然。

教える方法は様々ですが、出来るだけ犬に考えてもらうことが早道。
「それをやるより、こっちのほうがいいんじゃない?」という提案をしていくことで、犬の行動は少しずつ変えていくことが出来るからです。

さて、先日のプライベートレッスン。
基本のトレーニングを始めたばかりのPさんですが、いろいろ気になる物があって、心ここにあらずとなりがちだったところ、日々の練習を頑張って頂き、少しずつ飼主さんへの意識があがって、外を歩いていてもちゃんと耳は飼い主さんに向けられるようになってきたそうです。

ボーダー・コリーは元々動体視力もよく、シープドッグのDNAが強く出ると、いろいろなものを追いかけたくなってしまうもの。
気づいたときには大興奮で、人の話が聴こえなくなる子も多いのですが、まずは刺激の少ない所から、ハンドラーへのアテンションを取る練習を始めると、少しずつ犬の意識も変わってきます。

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ラリオビにも挑戦したいということで、オビディエンスの基礎となる脚側停座も綺麗にできるようになりました。

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たかがオスワリ、されどオスワリ。
ハンドラーの左側で、お尻が曲がることなく、かつ腰を崩すことなくきちんと座ることは、ちゃんと教えてあげないと出来ないものです。

出来て当たり前と思わず、一から丁寧に教えてあげましょう。

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2021年11月26日 (金)

WCRL規定ラリーオビディエンスグループレッスン

今日はラリオビに興味をもたれた方々のグループレッスンの日でした。
先月から始め、今日は2回目のレッスン。

前回は競技の概要をお話しし、後半、サインカードが置いてある中で犬と一緒に作業することを体験していただきました。

今回は、ラリオビ競技で欠かせない姿勢の維持や変更について練習していただくことに。

「姿勢」とは「オスワリ」「フセ」や「タッテ」と言った一般的な3姿勢を言います。

「オスワリできますか?」と聞かれて、「オスワリぐらいできます。」と答える飼い主さんは少なくありません。
つまり、「オスワリ」と言われて、犬が腰を下ろすことが出来れば、とりあえず第一関門は通過できますが、それだけでは100%「出来る」ことにはなりません。

では、どのレベルが100%「出来る」に相当するのでしょうか。

①犬と視線が合っていなくても、言葉のキュー1回で犬がすぐに腰を下ろすことが出来る。
②周りにディストラクションがあっても、言葉のキュー1回で犬がすぐに腰を下ろすことが出来る。
③オスワリをしたあと、ハンドラーが次のキュー(指示や解除)を出すまでオスワリを維持していることが出来る。
④オスワリをしたあと、ハンドラーが動いても、ハンドラーの次のキュー(指示や解除)が出されるまではオスワリを維持し続けることが出来る。

以上のことがクリア出来ていれば、「オスワリできます。」ということが出来ます。
そして、クリアできていなければ、通常のオビディエンス(服従訓練)と比べて簡単なように見えるラリーオビディエンスもペナルティ無しに合格することは出来ません。

つまり、いくら競技中オヤツをあげられるポイントがあったとしても、途中で犬を褒めることが出来たとしても、やるべきことをきちんとやらなければ、ペナルティ無しで課題をクリアすることは出来ないということです。

ご参加のみなさんには、まず姿勢とはどういうものなのかから始まり、ヒールポジションの位置、姿勢の維持など、学んでいただきました。

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簡単そうと侮れないラリーオビディエンス。
まずは、犬にきちんと伝えることから始めていきましょう。

現在WCRL規定ラリーオビディエンスのイベント参加者募集中です。
12月17日:ラリーオビディエンスセミナーと練習会
12月18日:ラリーオビディエンストライアル
詳細はこちら👇
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2021/09/post-76894e.html
締め切りは11月27日です。

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2021年11月25日 (木)

環境は行動を変える

ドッグトレーニングにおいては、動物の行動が環境因子の影響を大きく受けることを効果的に利用して行動を変容させることが一般的によく行われています。

「環境設定」が大事というのはそういうことなのですが、環境と言うとついつい「物」と思われがちです。
しかし、「環境」には「人間」も当然含まれています。

つまり一緒にいる人間によって犬の行動も変わってくるということです。

その大きな例としては、「飼い主」の存在です。

飼い主がそばに居ると、いい意味でも悪い意味でも、犬の行動は大きく制限されるので、飼い主と一緒にいるときだけ出る行動があったりするわけです。

さて、今日のプライベートレッスンでは、飼い主さんと散歩に出ると、他の犬や人などに吠えるという若い男の子。
特に、家の近所で多いそうです。

家の近所というとある意味「テリトリー」的な意味を持つとも考えられますが、とりあえず飼い主さん抜きで散歩に出てみることにしました。

最初は散歩に行きたくないと主張したYくん。

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そこで、ロングリードに付け替えて少し離れてみたところ、自分から付いてきてくれました。

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褒めて、声掛けしながら歩き始めると、楽しそうに付いてきてくれましたが、向こうから歩いてくる見知らぬ人に吠えかかりました。
なるほど。

そこで、別に守ってもらわなくても大丈夫だと伝えながら、吠えようとロックされるまえに、すでに知っている「Leave it」の声掛けと、こちらに意識を向けたことを丁寧に褒めていたら、向こうから来る人を気にせずすれ違えるように。

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その後も家の前で、ご近所の中学生たちが騒いでいる中でも、静かに座っていられました。

家の近所だと、ついつい自分のテリトリーの意識が強くなったり、飼い主さんを守ろうとする行動が出やすくなったりします。

時間をかけて、行動を変えて行かれるといいですね。
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2021年11月24日 (水)

平常心はすべての基礎

「急いでいるとろくなことがない。」ということはよく言われます。
慌てて忘れ物をしたり、時間に追われてミスをしたり、気になることがあって人の話が上の空になったり。
いずれにしても平常心でないと、人もいろいろミスを犯しますが、犬も同様です。

家の中は刺激が少ないので、飼い主の言葉も耳に届きますが、一歩家の外に出れば、様々なディストラクションに心を奪われ、飼い主の話も半分耳に入ればいいほうだったりします。
しかし、実際それでは危険回避は難しいですし、犬も常に何かを気にしていてはストレスフルです。

小さいころから社会化を頑張ってきても、経験値が低ければ、なんでもかんでも大丈夫になるまでには時間がかかります。

平常心であれば出来ていることが、刺激に影響されて集中できなくなると、簡単なことさえも出来ないというのはよくある話。
つまり、「ウチでは出来るんですよ。」というのは出来るうちには入らないということですね。

そこで、重要なのが、家の外でもきちんと飼い主に集中できるような練習を一歩一歩積み重ねていくこと。
急には出来るようにならないので、刺激のレベルを少しずつ上げながら成功の確率をあげていくことが犬の自信に繋がります。
そのためには、飼い主のサポートも欠かせません。

今日のプライベートレッスンでは、他犬が苦手なLさんに、公園でも飼い主さんの声に耳を傾けてもらう練習。
他犬との距離はかなりとっていても、やはり周りが気になったLさんです。

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それでも、落ち着いてじっとしていられることを褒めながら、ハンドシグナルも使ってこちらのキューを伝えていくと、飼い主さんへの意識も少しずつあがってきました。

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難しいことはやらなくてもいいのです。
家でなら絶対できるレベルの簡単なことを、きちんとその場でできるようになることが、犬の自信に繋がっていきます。

さて、今日は久しぶりに見習いの臭気選別の練習をしました。
練習では100パーセント正解の木片を持ち帰って来ていた見習いですが、今日の練習では一つ別の課題を増やしたところ、そちらに気を取られ、木片の探索の手を抜くという失敗を犯してしまいました。

間違った木片を持ち帰って来たことで、私に木片を受け取ってもらえなかった見習いは自分の失敗に気づき、二度目は真剣に鼻を使って正解を探してきました。

課題が増えたことで平常心を失った見習いですが、本競技において2度目は無いので、初めから真剣に課題に取り組む姿勢を学んでもらわなければいけません。
まだまだ先は長そうです。

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2021年11月23日 (火)

ドッグトレーニング:心の抵抗力

「子犬と暮らし始めたら社会化を頑張りましょう!」
ということは最近では当たり前に言われていますので、「社会化」という言葉を知らない人は少ないのではないでしょうか。
当然ブリーダーさんも子犬を引き渡すときにアドバイスをされることでしょうし、例えペットショップから迎え入れたとしても、ショップは犬の専門家でもあるので、このようなアドバイスはされるはずです。

22年前、我が家で初めてのボーダー・コリーを迎え入れたときは、「社会化」以前に、私自身が早く子犬と一緒に外に出たくて、ワクチンが済むまでは抱っこで散歩に行っていました。
当時は閑静な住宅街に住んでいたのですが、一歩私道を出るとバスも通る交通量のある場所だったので、なるべく多くの刺激に早く馴らしてあげたいという気持ちもありました。

しかし、何度も書いているように社会化は一時的なものではありません。
子犬の成長と共に少しずつ多くの「もの」や「こと」にさらしながら人間社会で共存しやすい精神力を培っていくことです。
つまり、心に抵抗力を付けてあげることです。
ちょっとしたことにも動じない、ある意味鈍感力とも言えます。

後ろに人がいるだけでびっくりする。
横を自転車がすり抜けるだけでもびっくりする。
人がドアを開けて室内に入ってきただけでもびっくりする。

こういったことは当然人間も「ハッとする」ことではありますが、いちいちドキドキしたり、騒ぎ立てることなく、すぐ平常心に戻ることが出来ます。

様々な経験を積むことで、犬にも「いちいち気にしなくても大丈夫」という気持ちが育ち、それがストレスを軽減させてくれます。

そのためには、様々なアクティビティに参加することも有効です。
いつもの環境以外のところに連れていき、危険が無いことを少しずつ学習してもらうことで、心の抵抗力は少しずつついていきます。

以前、子犬を迎えてから一度もマンションの部屋から外に連れ出したことがないという人の話を聞きました。
一生マンションの中で暮らしているのならかまいませんが、獣医に行って知らない人に体を触られたり、旅行に行って知らない犬たちと遭遇するということは、その子犬にとってどんなにストレスになるか想像してみてください。

子犬が来たら、子犬の負担にならないレベルから、いろいろな経験をさせてあげましょう。
子犬の負担あるいは負荷はゼロにするのではなく、少しずつ与えていくことが大事ですよ。

さて、今日はちょっとお散歩が苦手なT君のプライベートレッスンでした。
訳あってあんまり歩きたくないT君ですが、体重増加や、食欲不振など、いろいろな弊害が出ることもあり、少しずつ散歩が好きになるように頑張って頂きました。

初めてのレッスンでは、絶対歩くものかと頑としてマンションの出口の傍を離れようとしなかったT君。
尻尾も下がって固くなり、明らかに大きなストレスを感じていました。

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あれから半年、夏の暑さや、足の不具合など、いろいろ障害もありましたが、今日のレッスンではとても楽しそうに歩いてくれました。

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さらに、公園の土の上でなければ走れなかったのに、なんと今日はアスファルトの上を尻尾を振りながら飼い主さんを追いかけて走ってくれました。

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まだまだ毎回楽しそうとはいかないそうですが、少しずつでも散歩の楽しさを実感していってもらいたいですね。

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2021年11月22日 (月)

たまにしかやらないことはなかなか覚えない。

新しい習い事を始めたとき、あなたは週何回通いますか?

例えばテニスなどのスポーツの場合、週一回のレッスンだけでは上達までの時間がどれくらいかかるでしょうか。
1週間放置して次のレッスンに臨めば、次のレッスンの前半は前回の復習に取られてしまい、ステップアップには時間がかかってしまいます。
毎日とは言わなくても、最初のうちはせめて週2~3回ぐらい通うと、体の馴れも速くなるでしょう。

犬のトレーニングにおいても同様です。
たまにしかやらなければ、リマインドに時間を取られ、なかなか身につくところまではいきません。
そこで、ある程度犬が行動を理解出来るようになるまでは、時間を空けず繰り返して教えていく方法が早道です。

その際、ポジティブトレーニングでは犬の学習理論に基づいて、犬が正しい行動を取りやすい環境を作って、クリッカーやオヤツなどを頻発しながら強化の頻度をあげていく(褒めるタイミングを増やす)のですが、ポジティブトレーニングが理解できていないと、犬をおやつ漬けにしているのではないかと思われて、敬遠されることがあります。
クリッカーだけ鳴らしてオヤツをあげなかったりすれば、犬を混乱させて学習を妨げてしまうことにもなりかねません

犬に教えたいポイントが明確にわかっていれば、是非沢山オヤツを使って強化してあげてください。
行動が身についてくれば、最終的にはオヤツを外していくことができるのですから。
※オヤツがご褒美にならない犬の場合はオヤツは使いません。

さて、先日遠征前のレッスンに参加してくれた若いS君。
いろいろなものがディストラクションになるお年頃なので、今回はご自宅外でのリーシュウォークの練習。

最初は周りが気になって、ハンドラーへの意識が低かったのですが、強化頻度をあげていくことで、少しずつ自分から飼い主さんに意識を向けて、歩調があってきました。

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様々な場所での日々の練習が欠かせませんね。
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2021年11月21日 (日)

ドッグダンスコンペに参加してきました。

週末はwoofで開催されたワンダフルステップスタジオさん主催のドッグダンスコンペに参加してきました。

今回アシスタントは体調不良等いろいろあったので、彼女の好きなトリックやムーヴのみで、難しいことはそぎ落とし、かつまたプレコンペというトリーツを使ってもいいクラスにエントリー。

見習いは春から踊っているルーティンの集大成のつもりで臨んだのですが、まだまだ精神的な部分でのサポート不足で、ところどころにストレスサインが出て、動きが雑になっていました。
結果は、精度の粗さとバックステップの際見習いの足を踏んでしまったことでペナルティ。
まだまだですね。

今回納得のいく結果が出ていれば、ノービスクラスを卒業しようと思っていたのですが、あいにくの結果だったので、来年まで持ち越しになりそうです。

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ドッグダンスのコンペは、私が始めた18年前と比べると、確実にファンシャーは増え、当時は年に一度あるかないかというコンペも、今ではファンマッチ(トリーツが使える発表会)も含めれば、年に二桁数開催されるようになりました。

オーガナイザーによって、ルールはそれぞれですが、確実に敷居は低くなり、かつまた高みを目指す人たちも増えて、数年前からは日本のフリースタイラーも世界大会に進出し始め、そのレベルは確実に高くなっています。
嬉しいことですね。

先日も書きましたが、晴れてJKCもドッグダンスを正式な競技として迎え入れる方向で動いています。

ドッグダンスの楽しさを知ったら、是非コンペを目指して欲しいですね。
まずはきちんと犬に伝えることから始めてみませんか?

WanByWanでは、ドッグダンスのプライベートレッスンやグループレッスンおよび定期レッスンなどを開催しています。
また遠方の場合はオンラインコースレッスンもありますので、お気軽にお問合せください。
詳細は👇
wanbywan.com/lesson.htm#onlinecourse

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2021年11月20日 (土)

チョークチェーンのはなし

私が自分の責任において犬を飼い始めた30年以上前はチョークチェーンが主流でした。

チョークチェーンとはどんなものでしょうか。
「チョーク」という言葉通り、首を絞めるタイプのカラー(首輪)です。

犬が引っ張れば当然首がしまって苦しいので、犬の引っ張りを防止するためにも使われていました。
しかし、苦しくて引っ張りをやめる犬はいいとしても、苦しくてもなお衝動を抑えきれずにグイグイ引っ張る犬は目を血走らせ、明らかに健康上に害をもたらす道具としか見えません。

また、チョーキング(首を吊り上げる)出来ることから、犬が好ましくない行動を取った時は、敢えてリードを引き上げて首を絞め、犬を上に引っ張り上げて犬の行動を止めるという使い方をする人もいました。
犬は首を絞められた状態で手足をバタつかせ、なすすべがない状態です。

こんな状況の犬を一般的に目にしたらどうでしょう。
「しつけだから仕方ない。」と思うか、「虐待じゃない?」と感じるか。

このようなことが以前は頻繁に行われ、それによって大人しくなる犬もいれば、逆キレして人を咬むようになり、職業柄犬のリハビリのために伺うこともありました。

犬は悪くありません。
きちんとこちらの意向が伝えきれていなかっただけです。

いずれにしても、以前はこのようなことが日常的に行われ、それが正しいとされてきましたが、ここ10数年は、動物先進国の発信する「アニマルウェルフェア(動物の福祉)」をベースに、犬に苦痛を与えることなく、学習させていくすべがわかってきました。
見習いが今頑張っているFCIオビディエンスの規定にも、チョークカラーの禁止や、競技会場内での犬への不適切な行為や、競技中犬に罰を与えた場合は失格となる可能性があることも明記されています。

たとえチョークタイプの首輪でなかったとしても、首輪を吊り上げられるというのは犬にとっては苦痛です。
健康上もよくありません。
特に小型犬の場合は、気管虚脱する可能性もあります。

そのような懸念もあって、最近では犬の体に安全なハーネスを使う飼い主さんも増えていますが、トレーナーによっては、ハーネスは引っ張りを助長するから、首輪の方がいいと言う人もいます。
それはやっぱり、首が苦しければ引っ張らなくなるだろうという犬に嫌悪刺激を与えているだけで、犬はなかなか学習出来ないでしょう。
そもそも、首輪が無ければどこかにすっ飛んでいってしまうという結末にもなりかねません。

愛犬にやって欲しい行動を上手に伝えていきたいですね。

35年前の我が家の愛犬。

202111201

犬種の特性から引っ張りが強かったため、当時お願いした訓練士さんがチョークチェーンを使ってトレーニングをされたのですが、気づいたら、首周りの毛が擦り切れていて、その後きれいに生えそろわなくなってしまったので、チョークチェンから通常のフラットカラーに変え、晩年はハーネスを着けるようになりました。

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2021年11月19日 (金)

安心してお出かけするには。

昨日からイベントに参加するために山中湖に遠征しています。
2日間の遠征のため当然宿泊が必要になります。

愛犬と一緒に旅行するのは楽しいものですが、慣れていないといろいろ準備が必要です。
そんなことも予測して、全てのパピーレッスンやデイリートレーニングではハウストレーニングを推奨しています。

食事のために部屋を空けるときや夜間の就寝中など、人間の目が届いていないときに愛犬が宿泊施設で悪戯をしてしまわないとも限りません。
そんなときでも、ハウストレーニングが出来てれば、犬は安心してハウスの中で過ごすことが出来るので、人も犬もストレスを軽減させることができるわけです。

また、子犬の頃からハウスやサークルなどを利用して、人の目が届かないときの悪戯を防止しておくことは、その後の悪戯防止にも役立ちます。
子犬のころやっていない悪戯は、成犬になって急に始めることはほとんどないからです。

今回の参加イベントはドッグダンスの練習会やコンペですが、基本参加犬たちはハウスやクレートで待機します。
なぜなら、自分の出番以外はリラックスして休むことが愛犬のパフォーマンスを保証してくれます。
同時に他犬のディストラクションになることもないので、お互い気持ちよく演技(競技)に集中できるわけです。

我が家の犬たちも当然会場内ではクレートで待機しますが、部屋に戻ってくるとこんな感じでリラックスしています。

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子犬の頃から自宅ではハウスやサークルを利用していたことで、家具などへの悪戯はほとんどしないで成長してきたので、家以外の場所で宿泊しても悪戯はほとんどしません。
もちろん子犬の頃は宿泊先の室内にハウスを設置していました。

成長と共に、悪戯は全くしなくなったことで、日中出番がない時は犬たちだけで部屋でくつろいでいることも出来ます。

愛犬たちと楽しく旅行したいと思ったら、是非小さいころからのハウストレーニングをおすすめします。
安心できる自分の居場所の意味を知っている犬たちは、たとえハウスが無かったとしても、代わるものを提供してあげれば、リラックスして自宅のように過ごすことができます。

さて、明日はワンダフルステップスタジオさん主催のドッグダンスコンペです。
果たして・・・。

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2021年11月17日 (水)

地面の匂い嗅ぎは犬の楽しみ?

日常の散歩で、「犬らしくさせたい。」という気持ちから、愛犬の匂い嗅ぎを容認している飼主さんは少なくないでしょう。
確かに、様々な匂いを嗅ぎながら犬は情報を得ているので、匂い嗅ぎ自体は悪いことではありません。
しかし、犬が好んでやっていると思っていた匂い嗅ぎが、実は犬はそんなに楽しんでいないということもあります。

犬のストレスサインとして「カーミングシグナル」という言葉を耳にするようになってから大分経ちますが、実は「匂い嗅ぎ」も犬のストレスサインのひとつなのです。

これは、あまりかかわりたくない犬に会ったときや、言われていることがよくわからないのに、飼い主から負荷がかけられているときなどに出たりします。
ある意味現実逃避のような感じでしょうか。

以前訓練競技会で他の人の競技を見ていたときのことです。
ハンドラーのキューで犬は作業していましたが、途中でわからなくなってミスしてしまいました。
恐らく犬はその作業を遂行できなかったことで、ミスをしたことに気づいたはずです。
その後の課題が始まるたびに、その犬は地面の匂いを嗅ぎ始め、まったくハンドラーの声が耳に入らなくなってしまいました。

ハンドラーの中には、犬が作業中ミスをしてしまったとき、犬を叱責するような口調で再度キューを出す人がいます。
ミスは往々にして遠隔作業で出やすいので、ついつい声が張りがちになりますが、あきらかに犬に圧をかけていると見える状況もあります。

この時のハンドラーは特にそのような態度ではありませんでしたが、無言の圧は知らず知らずにかかっていたように見えます。
なぜなら、普段はちゃんと出来ている犬だからです。

明らかにそのレベルに達していなければ、ハンドラーも犬エラーを寛大に受け止めますが、いつもは出来ているのにと思うとついつい声が大きくなってしまうこともあるようです。

幸いFCIオビディエンス競技では、ハンドラーの犬に対する態度も評価ポイントとなっているので、みなさんとても寛大に受け止めていらっしゃいます。
私の場合は、見習いがエラーを出すたびに、笑うっきゃない状態ですが、見習いは見習いなりに、ミスを感じていることは確かです。

いずれにしても、匂い嗅ぎは犬が楽しんでいるときだけではないことを知っておきましょう。
尻尾が下がったり、体がこわばったりして、目的も無く地面に鼻をつけているようなとき、オヤツを見せても食べない時などは、知らないうちにストレスを感じているかもしれません。

さて、今日のプライベートレッスンは、犬が苦手なLさんの公園レッスン。
日々、他の犬は気にしなくていいんだよと伝え続けてきたことで、他犬が視界に入っても吠える回数は激減し、今日のレッスン中(1時間)は一度も吠えることなく、犬飼いの聖地のような公園の中を楽しく歩くことができました。

最後にドッグランの横でちょっと止まってみたところ、Lさんドッグランから視線をはずしていました。

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見たくないものは無理して見なくていいんですよ。

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2021年11月16日 (火)

ドッグトレーニング:ノー!だけでは伝わらない。

昔からの犬のしつけ法を踏襲している人たちの中には、「褒めるドッグトレーニング」は役に立たない。
と言う人がいます。
つまり、きちんと「ダメなものはダメ!」と叱らなくては意味がない。と

確かに、犬が危険な物を口にしたり、車に突撃していくといった状況においては、犬の安全を確保するために、「ノー!」と言わなければいけないタイミングもあります。

「褒めるトレーニング」は犬が何をやってもいいトレーニングではありません。
やって欲しくない行動においては、その行動が出づらい環境づくりをし、犬の好ましい行動のみを褒めていくことで、犬が何をすべきか考えさせることが重要なポイントなのです。

先日、無視しているだけでは伝わらないということも書きました。
犬にどうして欲しいのかをきちんと伝える作業無くして、犬は学べません。

例えば、跳びつき。
跳んでいる犬に「ノー!」と言い続けても、恐らく犬には伝わらないでしょう。
跳びつくのは犬が楽しいことや欲しいものを手に入れようとして興奮している状態ですから、人の話も耳に入らない可能性があります。
そこで、跳びつかないでいる状態を褒めていくのですが、飼い主は犬が跳びつかないでいることに気づかず、跳びついてから反応することが多いため、犬はなかなか学習出来ないのです。

興奮しそうな状況にあっても、ちょっと落ち着いていられたら褒める。
跳びつかないで座っているだけで褒める。
などなど、犬を褒められるシチュエーションは沢山あるのに、つい見過ごしてしまって、人に跳びつく、車を追いかける、他犬に吠えるというような行動が出てから修正しようとするため、なおすのに時間がかかってしまうのです。

犬が好ましい行動をとっているときはすかさず褒めてあげましょう。

さて、今日のプライベートレッスンは、ディストラクションの中でのお散歩練習でした。
40キロを軽く超えるFくん。
勢いで飼い主さんを引っ張って歩く癖が付いてきてしまったようです。
突然引っ張られたら私では当然抑えきれないレベルですが、どうやって歩いて欲しいのか、根気よく、しつこく伝えて言ったところ、冷静に飼い主さんの声が聞こえる瞬間が増えてきました。

202111161

もちろん一日では優等生にはなれませんが、飼い主さんが日々一貫して伝えていくことで、行動は改善されていくはずです。

リードの反対側には飼い主さんがいるんだよと伝えることが大事ですね。

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2021年11月15日 (月)

ドッグダンスオンラインコース参加者募集中!

ドッグダンスのベーシックコース202112月期生募集します。
ドッグダンスに興味があるけれど、どうやって始めたらいいのかわからない方向けのオンラインコースです。
グループレッスンでは犬の集中が取れない方や、遠方の方に適したオンラインコースです。

愛犬がハンドラーとヒールで歩くことが出来るレベルであればご参加いただけます。
ヒールポジションがまだ理解出来ていない場合は「基礎見直しコース」から始めてください。

202102202

🍀レッスン概要
ドッグダンスの基礎となるヒールポジションの強化とポジションを意識したトリック、ポジションチェンジ、バックステップなど、ドッグダンスのために必要な技術を学んでいただきます。

🍀
レッスン方法
Facebook
上のグループにご参加いただきます。
課題テキストとデモ動画を参考に各課題ごとにご自分の練習動画(13分以内)を3回までアップしていただき、その都度アドバイスをさせていただきます。
課題は合計5つ。隔週でひとつずつの課題に取り組んでいただきます。

🍀レッスン開始日:2021126
以降隔週で合計5つの課題が出ます。

🍀レッスンフィー:16,500円(税込み)

🍀詳細のお問合せ・お申込み
WanByWan
のホームページの「お問合せフォーム」かFacebookのメッセンジャーでご連絡ください。

🍀 インターメディエイトコースも同時に募集します。🍀 
ベーシックコースを修了された方は、難度があがるインターコースに参加できます。
インターコースも12月開講予定です。
詳細はこちら👇
http://wanbywan.com/lesson.htm#onlinecourse

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2021年11月14日 (日)

若い犬のパワーは閉じ込められない

子犬を迎えると、最初はサークルやハウスを活用しながらトイレの失敗を防ぎ、悪戯による危険から愛犬を守るという考え方が一般的です。
犬に与えるストレスも少なく、人間もいつも犬を見張ったり、叱ったりする必要がないので、とてもいい環境設定と言えるでしょう。

しかし、子犬の成長とともに、子犬の活動範囲は当然広がっていき、狭いサークルの中では発散し切れなくなってきます。
ちょうどそのころ、散歩に出られる時期にあたることもあり、子犬は外に連れ出されるたびに大興奮し、飼い主の声が聞こえないくらい、目新しい環境に左右されてしまいます。

場合によっては、家の中であっても、ちょっとサークルから出せば大暴れして収拾がつかなくなる時期でもあります。
エネルギーが有り余っている証拠です。

しかし、興奮が激しく、手に負えないからと、ハウスに閉じ込めてしまうと、犬のエネルギーはさらに行き場を失い、ハウスから出るたびに大爆発ということになりかねません。
そうならないためには、日ごろから大爆発にならないように、小さい爆発でガス抜きをしておくことがおすすめです。

もちろん子犬を出すときは管理が必要です。
放っておけば予測以上の行動を取って、悪戯を助長してしまう可能性もあります。

管理は見張ることだけではありません。
子犬とコミュニケーションを取りながら、遊びや学びの場として活用することです。
肉体的だけでなく、頭も使うことで、子犬は心地よい疲労感を得、そのあとはハウスでゆっくり休むことが出来ます。

家の中での学びは、外に出たとき(散歩など)の好ましい行動の予行演習にもなります。
馴れた家の中で出来ない(やっていない)ことが、刺激の多い外で出来るわけがありません。

放置することなく、かつまた過干渉になることなく、きちんと愛犬と向き合って、子犬に考える時間を与えながら、コミュニケーションアップに努めていきましょう。

我が家に来て10日目の見習い。
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アシスタントのクレートに潜り込んで勝手に寝て、トイレに行きたくなると勝手に出てきていました。
アシスタントはちょっと迷惑そうですが・・。

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ソファに自力であがれるようになると、ソファでも寝るように。

家の中でも外でも、オンとオフが出来るようにサポートしていきたいですね。
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2021年11月13日 (土)

オヤツで釣っちゃダメですよ~。

ポジティブトレーニングは報酬ベースのトレーニングなので、犬が正解を出せば、「合っているよ」と言葉で褒めるだけでなく、犬の好むオヤツをあげたり、おもちゃなどを使ったりして一緒に遊んだりします。
つまり、ご褒美としてあげるものは、正解の結果として犬の前に現れるのであって、手に握っているご褒美をネタに、犬に言うことを聞かせているわけではありません。

もちろん、新しい行動を教えていく過程においては、オヤツなどをルアーのように犬の鼻先に見せて、行動を誘発しますが、行動が頻繁に出るようになってくれば、当然ルアーははずされ、正解の結果としてご褒美が出るというのが正しい使い方です。

この工程がスムースに進めば、当然手にオヤツを持っていなくても、犬はハンドラーのキューを聴いてすぐに行動に移すことができるようになるわけです。

しかし、問題となるのが、オヤツが無いと犬が動かないかもしれないというハンドラーの老婆心のせいで、いつまで経ってもオヤツを手から放せなくなるというハンドラー側の行動です。
きちんと伝えていけば、犬はちゃんとキューを理解し、行動できるものと信じていくことが欠かせませんね。

WCRL規定のラリーオビディエンスでは、課題によって犬にご褒美のオヤツをあげることができますが、その際、犬の行動が終了する前にハンドラーの手がポケットに入ってしまうと「誘導」と取られ、失格になってしまいます。
早くオヤツをあげようという気持ちからなのでしょうが、ポケットに手が行くだけで、犬はオヤツが出ることを予測するので、「オヤツがあるからやりなさい」と言っていることと同じ意味をもってしまうからです。

「オヤツ」はいい意味でも悪い意味でもディストラクションとなるので、犬の目の前に見せるか見せないかで行動は大きく変わると言えるでしょう。
オヤツをあげるときは、ちゃんと出来たことを確認してから見せるようにしていきましょう。

さて、今日のプライベートレッスンは、若い男の子とのお散歩レッスン。

犬は外に出るといろいろなディストラクションに集中をそがれてしまうもの。
ずっとハンドラーを見ている必要はありませんが、リードの反対側には常にハンドラーがいるという意識を持ってもらうことが大事。

レッスン2回目のS君。
楽しそうにハンドラーさんに意識を向けるようになってくれました。

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さらに、私との立ち話の間も、ジタバタすることなく、自分から伏せてオフになってくれました。

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少しずつ新しい習慣が身についてきているようですね。

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2021年11月12日 (金)

バックステップ(後退歩行)

今日は犬のバックステップのはなし。

本来犬は前進する動物なので、後肢は前肢に追従するように動きます。
なかには、遊びに誘うときなど、自発的に後ろに下がる犬もいますが、基本的には前に進むので、正確なバックステップを教えるのはなかなか難しいものです。

2~3歩下がれるようになっても、その先距離が伸びなかったり、曲がってしまったりと、なかなかうまくいかないものです。

しかしドッグダンスではバックステップは一般的なムーブなので、皆さん早くからマスターします。
では、どうやって正確なバックステップを教えるのでしょうか。

私の場合は、オビディエンス(服従訓練)がベースにあるので、ヒールポジション(脚側位置)のバリエーションとしてバックステップやサイドステップを教えていきますが、最終的には、正面からのバックステップや、足間のポジションからのバックステップなど、様々な位置からバックステップ出来るように犬に伝えていきます。
つまり、犬に「バック」と言えば、ハンドラーとどんな位置関係にあっても、次のキューが出るまで後退しつづけるのが「バック(後退歩行)」と言うわけです。

さて、WCRL規定ラリーオビディエンスLevel 3の課題には、犬と向かい合った状態で、犬を後退させるというものがあります。

202111121

ハンドラーが3歩前進し、犬はハンドラーの前進と同調しながら後退するというものです。

ここで犬になんとキューを出せばいいのか。

我が家の犬たちの場合、先ほどの説明でお分かりいただけるように、「バック」と言ってしまうと、犬が私と関係なく、後退歩行を始めてしまい、私との距離が離れてしまうため「バック」とは言わず、向かい合わせのポジションである「フロント」というキューを出します。
つまり、フロントポジションを維持しながら動いてくださいということです。

これはサイドステップの時も同様です。
犬と向かい合わせで立った状態で、私が左や右に動いたとしても、フロントポジションを維持してもらうようにキューを出せば、犬は私の正面の位置を維持しながら私と同じ方向に動くわけです。

もちろん、「バック」と声をかけても一歩しか下がらない犬であれば、先ほどの課題で「バック」のキューを出すことは可能です。
その場合、ハンドラーが一歩前進する直前に「バック」と言って一歩踏み出し、また「バック」と言って一歩踏み出すと言う方法で犬と同調して動くけばいいのです。

いずれにしても、犬の理解によって行動は変わるので、どのように教えたのか確認しながらキューを出してあげましょう。

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2021年11月11日 (木)

ラリオビ定期レッスン

 今日はラリーオビディエンスの定期レッスン日でした。

ラリーオビディエンスは通常のオビディエンス(服従訓練)と異なり、課題の途中でも犬を褒めたり、課題によってはトリーツをあげることもできますが、だからと適当に犬に教えて出来る競技ではありません。
基本がきちんと出来ていなければ課題をクリアすることは出来ないからです。

そして、いつも練習していることを、本番でも出来るようにするには、技術だけではなく、犬の集中力とハンドラーサポートが欠かせません。

今日はハンドラーへのアテンションや、作業への集中力、ハンドラーの犬の状態を観察する練習から始めました。

犬はちょっとしたディストラクションでも、気が散ってしまい、フリーズしたり、ハンドラーのキューを聞き逃してしまうことがあります。
そんなことを想定して、様々な環境での日々の練習に加え、ハンドラーのサポートによる素早いリカバリーも不可欠です。

202111111

後半はコース練習。

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※見分中

課題自体はそんなに難しくなくても、ハンドラーのキューに素早く反応できるようにサポートしてあげたいですね。

WCRLラリーオビディエンストライアルは12月に開催予定です。
詳細はこちら👇
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2021/09/post-76894e.html

参加申し込みの締め切りは11月27日です。

ご参加お待ちしております。

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2021年11月10日 (水)

出来ることをどこでも出来るように。

愛犬のトレーニングでよく言われるのが、「ウチでは出来るのに。」というもの。
つまり、おうちの中は慣れた場所であり、様々なディストラクションが無いので、犬は集中してハンドラーの声に耳を傾けられるために、言われればすぐ行動に移せるのですが、おうち以外の場所では、気が散ってしまい、なかなかいつも通りに出来ないというもの。

今日のプライベートレッスンでは、外ではなかなか上手に出来ないことにそれぞれ挑戦していただきました。

Lさんは、「オスワリ」自体は鉄板ですが、気になる物があるとそっちを向いてしまったり、お願いした時にすぐにやってくれないことがあるので、今日はお散歩の途中で「脚側停座」の練習。

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キューを出されてもちょっと迷ってしまうことがあるので、ハンドシグナルを付けて確実にやる経験をしてもらいました。

一方Pさんは、ご自宅の傍に大きなディストラクションとなる電車が見える橋があります。
橋に近づくと我を忘れて電車を探してしまうPさんに、落ち着いてハンドラーに意識を向ける練習。

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どれもすぐに完璧になるわけではありませんが、日々のトレーニングが成功への早道。
根気よく続けていきましょう。
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2021年11月 9日 (火)

子犬にとってはすべてがおもちゃ

子犬の退屈を紛らわすためや、楽しくコミュニケーションを取るために、子犬と遊ぶことを推奨されています。
個人的には、おもちゃを投げて取ってきてもらったり、あるいはおもちゃの引っ張りっこは子犬を遊びに誘いやすい方法ですが、そもそも犬には「おもちゃ」という概念はないので、目の前で動いている物を見れば、なんでも跳びついて噛みつきたくなるものです。

おもちゃにはボールだったり、ぬいぐるみだったり、カミカミおもちゃだったりといろいろなタイプがあるので、個々に名前を付けてあげると、犬はきちんと弁別し、言われたおもちゃを持ってきてくれるようになることがわかっているので、特定のおもちゃで遊ぶことを犬に提案することは可能です。

いずれにしても、子犬は噛むことが大好き。
動いていないものであっても、口の傍にあれば、ダイニングテーブルや椅子の脚、壁紙、カーペット、はみ出している電気製品のコードなど、子犬の餌食になるものは数えきれないほどありますが、動いていればいっそう興味がそそられます。
それがおもちゃでなかったとしても彼らには関係ありません。

今日はリードを嚙んでしまうというご相談がありました。

大事なのは、遊ぶときとそうでないときの区別をきちんと犬に伝えること。
それにはある程度インパルスコントロールのトレーニングが必要になります。

まだ上手にインパルスコントロールが出来ていない場合は、子犬の目の前でリードをブラブラさせないこと。
目の前でリードが動けば当然気になってしまいます。
上手に歩けるようになれば、目の前にリードがあっても気にすることはなくなります。

この時、リードを引っ張って「ダメ!」と言えば、いつもは引っ張りっこで遊んでくれるのに、なぜ?となります。

リードが気になるようであれば、リードよりハンドラーに気持ちが向くような基本トレーニングを行うこと。
それでもリードを噛み始めたら、子犬の気持ちをリードからリセットさせること。などが必要になります。

リードはおもちゃじゃないと教えることも大事ですが、リードに気持ちがいったことでオーバーリアクションし過ぎないこと。
リードを引っ張るより楽しいことを提案してみてもいいでしょう。

要はハンドラーの忍耐。
愛犬が理解できるまで、根気よく伝えていきます。

見習いが我が家に来たのが生後2ヵ月。
その3日後にはハーネスを着けてカート散歩。
もちろんリードも着けていますが、カートの外が気になって、ハーネスやリードは眼中になかったようです。

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自力で歩くようになった時は、ロングリードを着けて、なるべくリードの存在を気にしないようにさせるとともに、外でもおもちゃで遊ぶようにしたところ、リードを噛むという行動はほとんど出ませんでした。

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個体の性格にもよりますが、要はリードをおもちゃにしないでいられるような環境づくりが大事。
リード嫌いにならないようにいろいろ工夫してみましょう。

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2021年11月 8日 (月)

犬の要求、無視するだけでは真意は伝わらない。

犬は自分の欲する物を得るために多くのチャレンジをしています。
しかし、人間との共同生活の中で、犬の欲求を全て満たすことはできないので、ある程度折り合いをつけてもらうことが必要になってきます。

それはある意味、おうちのルールを伝えることだったり、「それをやるより、こっちの方がお得よ。」と提案することだったりします。

「犬の要求には応えるな。」
「犬が要求しているときは無視する。」

というのが、最近は一般的なトレーニングのベースになっています。
つまり、叱ってもわからないので、無視して諦めるのを待つという感じでしょうか。

しかし、当然あきらめの悪い犬もいれば、こちらの意図が理解出来ない犬もいます。
そういう犬たちは、いつまで経ってもその行動は無くなりません。

犬にとってわかりやすいのは、犬にやって欲しい行動をお得なものとセットで提案することです。

例えば、興奮して跳びつく犬。
確かに無視をしていれば、犬はそのうち(個体によってどれくらいかかるかわかりませんが)跳びついても何のメリットがないからやめるようになります。
でも、それだけでは、犬は何をすればいいのかわからないし、相手をしてくれない人間はつまらないと感じてしまいます。
跳びつく犬があきらめて跳びつくのをやめたときやオスワリをした瞬間毎回「褒める(犬が喜ぶものを提供する)」ことで、犬は跳びつくより、4本足で立っていることやオスワリをしたほうがいいことがあるらしいと学び始めるわけです。

先日カウンセリングでお伺いしたお宅には若いオスの和犬がいました。
年齢的には大人になるかならないかぐらいですが、自分のやりたいことを貫徹したいタイプ。
別にどこも悪いわけではありません。
犬らしい犬ということです。
っが、そうそう要求をのんであげるわけにもいかないので、勢いで自分の要求を人に向けるのではなく、ちょっと考えて欲しいということを伝えたところ、少し自制してくれました。
このときネガティブなことは一切言わず、体にも全く触れませんが、こちらの行動を観ながら彼が考えてくれたわけです。

人間側の態度を一貫して伝えていけば犬は理解できます。

その時の飼い主さん曰く、「要は人間側の接し方ですね。」
「まさしく!」

どんなに愛犬がかわいくても、人間側がいつも要求をのんであげるだけでは、犬は全く学べませんし、常に自分の意見が通るものと勘違いしてしまうことになります。
長く一緒に暮らしていくには、お互い上手に折り合いをつけることが必要ですね。

10年前の今日、アシスタントが生後5か月で我が家にやってきました。
当時はコギャルと呼んで、我が家の先住犬(14歳と12歳)たちに教育的指導を受けながら、上手に世渡りしてきました。

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10年一緒にいると、口に出さなくてもわかる関係になりますが、伝える努力をしないと、歳をとったからと言って急に話が通じるわけでは無いので、若い頃からの努力は欠かせません。

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まだまだ現役アシスタント頑張って欲しいものです。

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2021年11月 7日 (日)

ドッグトレーニング:遊びは楽しく!

愛犬とどんなことして遊んでいますか?

以前も我が家のアシスタントや見習いと遊んでいる動画をご紹介したかと思いますが、「遊び」というくらいですから、楽しくなくては犬もつまりません。
動画はこちら👇


引っ張りっこだったり、ボール投げだったり、愛犬と物を介して遊ぶ場合、当然のことながら持ってきてくれないと一緒に遊べません。
そのためには、犬がもっと遊んで欲しいと催促するくらいに遊びに執着して楽しんで欲しいもの。

しかし、持ってきてくれたものを取り上げようとして、出すことを最初から強化しすぎてしまうと、犬はすぐに口から放してしまうようになり、引っ張りっこ遊びを楽しんでくれなくなります。

もちろん、ボールなど、投げて持ってくる遊びに関しては、放してくれないと次に投げられないということもありますが、無理矢理取り上げるのではなく、犬が自発的に放すのを待って、褒めてから投げてご褒美にしてあげると少しずつ放しやすくなってきます。

「出せ(ドロップ、アウト)」を教えるのは後からでもできます。
まずは「欲」をつけてあげることが大事。

今日はまだまだ周りが気になって、お散歩中の集中が取れないSくん。
若い男の子ならばある意味当然のこと。

まずは家の中だけでなく、外でもハンドラーに集中する練習から。

そのあと、一緒に遊んでいる様子を見せていただきました。
でも、ちょっと遊ぶと、すぐ口からポロっと落としてしまいます。
ちょっと遠慮しているようにも見えます。

そこで、ちょっとS君が気になるようにおもちゃを動かしながら、本気で引っ張りっこ。
S君、ガウガウ言って興奮しています。
そしてすぐおもちゃを放してS君にあげると、S君すぐにおもちゃを咥えて持ってきてくれました。

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飼主さんにも同じようにやってもらうと、S君飼主さんとも本気で引っ張りっこしています。

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トレーニングは楽しくなければ続きません。
トレーニングと遊びを分ける必要はありませんが、「楽しい」が終わってしまわないように、上手にトレーニングに繋げていけるといいですね。

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2021年11月 6日 (土)

FCIオビデビュー戦、3席入賞おめでとう!

先週に引き続き、見習いとJKC秋季訓練競技大会に参戦してきました。

課題の完成度は別として、作業に向き合う見習いの精神的な部分で前回の動画を見ながら気になるところがいくつかあったので、この一週間その修正をおこなってきました。
と言っても、毎日練習できるわけではありませんが、その効果が少し出たのか、ジャッジから少し褒めていただきました。
もちろん、先に書いたように完成度は別なので、今後は精度をあげるために、さらにディストラクションを増やした練習を重ねて行かなければいけません。

いずれにしても、昨年まで低空飛行を続けていた見習いが、少し安定してきたようで、前回は10頭中5席、今回は19頭中8席と、少し浮上してきたようにも見えます。
引き続き気を引き締めながら、かつ、楽しくトレーニングを続けていこうと思います。

さて、今回は生後6か月から見させていただいているJさんが、FCIオビディエンスクラス1のデビュー戦で見事3席に入賞しました。
飼い主さんの努力の賜物ですね。

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楽しそうに作業している姿が印象的でした。

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2021年11月 5日 (金)

ドッグトレーニング:日々の練習は裏切らない。

先日のプライベートレッスンで、犬や人の存在や動きがディストラクションになっていたPさん。
ハンドラーさんに意識を向ける練習を日々続けていただいたところ、ハンドラーさんへの集中がとてもよくなり、キューに対するレスポンスも速くなってきました。

配達の人が目に入っても、引っ張ったりすることなく落ち着いています。

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ハンドラーさんが声をかけてオスワリのキューを出すと、ハンドラーさんの脚側位置で上手に座れるようになりました。

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腰を崩して座る癖があるPさんなので、それも少しずつ治していきます。

レッスンでは、やって欲しい行動を愛犬にどう伝えるかを飼い主さんにお伝えします。
口頭だったり、見習いの動きを見ていただいたりしながら、理解していただきますが、お伝えしたことをご自宅で続けて練習していただかないと、犬は忘れてしまいます。

Pさん、ちゃんと進化しているので、おうちでもちゃんと練習していただいているのがわかります。
これからが楽しみですね。

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2021年11月 4日 (木)

犬は人を舐めたりしない。

犬を擬人化する言い回しをよく聞きます。
「これみよがしに」
「わざと」
これって本当でしょうか。

「留守をするたびに寝室のベッドで排泄をするのは、嫌がらせだ。」
子犬のトイレの失敗にしても、「いつもはできているが、今日はわざと違うところでやった。」

果たして本当に犬は故意にやっているのでしょうか。
実際は不安から正常な行動が取れなかっただけではないでしょうか。

特に留守中は何が起こるかわかりません。
外の異音に不安を感じたり、一人で留守番をしていることで分離不安を感じることはよくあることです。

犬のいつもと違う行動(ミス)に対して叱責する前に、いろいろな原因を想像してみることも必要ですね。

また、ご家族の中で、パパの言うことは聞くけれど、ママの言うことを聞かないという話もよく聞きます。
そんなとき、「パパは怖いけど、ママは優しいから舐められている」と思われる人は少なくないはず。

確かに、ひどく叱られたり、怖い思いをしたとき、犬はその気持ちのやり場を怖くない相手にぶつけることがあります。
転嫁行動と言われるものです。
転嫁行動がママに向かい、パパに強く言われると、パパにはとりあえず大人しくしているという場合もあります。

しかし、実際犬はわかりやすいサインをくれる人の言うことを聞きます。
舐めているわけでも、順位付けをしているわけでもなく、単純に自分に何を要求しているのか理解できる相手の話を聴きます。
いつも一貫性を持って接してくださいとお願いしている理由がそこにあります。

日によって、あるいは時と場合によって言うことが違う人の話は聴きづらいものです。
いつも一貫していると信頼できるので、犬も安心して話を聴いてくれます。

たまに聞く話ですが、夜寝ようと思ってベッドに行こうとすると、先にベッドに乗っていた犬に唸られるということ。
これはある意味犬の勘違いで、舐めているわけではありません。

犬とベッドを共有する場合、ベッドは一緒に使うものだと最初から教えてあれば、自分のテリトリーと勘違いさせてしまうこともありませんが、「下りて」とお願いして下りてくれないときそのままにしてしまうと、犬は別に下りなくても問題ないと理解し、その後無理矢理下ろそうとすれば、自分のテリトリーを死守しようと頑張るようになってしまったりします。

愛すべき犬たちとの生活を快適なものにするためには、愛犬にわかりやすくこちらの気持ちを伝えることと、一貫性を持つこと。
そしてある意味、きちんと住み分けをすること。

今まで何も問題が無かったのに、最近ちょっとと思ったら、是非人間側の対応について再確認してみましょう。

犬とのコミュニケーション、適当にしていると、相手も適当に返してくるようになるので、一貫して伝えていきましょう。

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爆睡していても、声をかけてから下りるように頼めばすぐに下りてくれる見習いです。

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2021年11月 3日 (水)

パピーレッスン:子犬の散歩

「犬との散歩は楽しいはず。」と思って子犬を迎えた方は少なくないはず。
しかし、実際子犬を地面に降ろしてみると、フリーズして動かなかったり、地面から鼻が離れなかったり、あるいは、あっちこっち好きな方に走り回って、ゆっくりお散歩出来なかったりといろいろいです。

ある意味当然の光景と言えます。
なぜなら、初めて自分の足で地面に立った子犬にとって、子犬の周りにある物はすべて目新しく、怖いと思う子犬や、好奇心をくすぐられる子犬がいて当たり前だからです。

そんな子犬も少しずつ散歩に馴れていくものですが、場合によってその過程で、あまり好ましくない行動が身についてしまうこともあります。

例えばリードを引っ張る行動。
フリーズしてしまうような子犬は、リードを引っ張りながら無理に歩かせようとしても尻込みしてしまい、散歩自体が楽しいものでなくなってしまうという弊害が出やすいもの。
出来れば子犬が自ら歩きたくなるように、長めのリードを緩めながら、子犬の自主性を尊重していく方法をとりますが、子犬が馴れてきても自由にさせすぎてしまうと、どんどん引っ張るようになってしまうこともあります。

そんなときは、「ダメ!」と言ってリードを引っ張り返しても、子犬は何がダメなのか理解出来ず、何度も何度も繰り返しネガティブなことを言い続けなくてはなりません。
それでは、人も犬もストレスですね。

要は、犬に何をして欲しいのかわかりやすく繰り返し伝えていくこと。
正解を出したときに褒めていくことで、犬は考え、正解を出そうとします。
人間も「待つ」忍耐が必要ですね。

さて、今日のレッスンはパピーのEさん。
お散歩が楽しめるようになってきたようで、今のブームは大きな落ち葉を咥えること。

202111030

先日までは小さい落ち葉を狙っていましたが、今はあまり興味がないようです。

そんなEさんをおもちゃで誘うと、楽しそうに跳びついてくれました。

202111031

家の中では遊べても、外で遊べない子は意外と多いものです。

外でも、家の中のようにリラックスできるようになると、ハンドラーへの意識も出て、お散歩もさらに楽しくなりますね。

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2021年11月 2日 (火)

技術だけではダメ!

犬に何かの行動を教えることはさほど難しいことではありません。
もちろん、遠隔作業や組み合わせの行動であれば難度はあがりますが、行動自体は丁寧に教えていけば、いつかは出来るようになるものです。

しかし、教えた行動を、言われたときにやってくれるかどうか、あるいはやれるかどうかはまた別の問題です。

昨日のブログで、興奮してしまいハンドラーの声が聞こえなくなってしまいがちな子のインパルスコントロールについて書きましたが、今日はひとつのもの(こと)にロックされて思い込みで頭がいっぱいになり、冷静さを失ってしまった見習いの話をしましょう。

日曜日のFCIオビディエンス競技で見習いは「臭気選別」という課目を落としました。
原因は、視界に入ったボックス(4本のコーンで囲まれた3メートル四方のエリア)。
別の課題でボックスに入るエクセサイズがあるので、ある意味ボックスは彼にとってはターゲット。
遠くから(30メートルぐらい離れていても)でも視認します。

今回臭気選別で、前方10メートルのところに配置された木片に向かって走らなければいけないのに、およそ20メートル離れた左前方に配置されたボックスに向かって走って行ってしまいました。
しかし、私の出したキューは「探せ」なので、彼はボックスに入ってから木片探しを始めたのです。

ボックスから正しい木片の位置までは10メートル以上離れているので、丁寧に探していたら当然タイムアウト(30秒を超える)してしまいます。

案の定制限時間を10秒近くオーバーして木片を持ち帰った見習い。
正解の木片は口にしていましたが、得点はゼロとなりました。

202111021

目の前に気になる物があっても、落ち着いて作業をこなすことが出来なければ、たとえ技術があっても作業は遂行できません。
ディストラクションとなるものがあっても、衝動を抑える練習をもっとやらないとダメですね。

ダイジェスト版に載せていない「臭気選別」の動画はこちら


気になるものがあっても、ハンドラーに集中出来るようにサポートをすることは、日常生活の中でもとても大事なことですね。

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2021年11月 1日 (月)

インパルスコントロールレッスン

今日はDogLifeDesignさんでのプライベートレッスンでした。
ご参加のCさんは、とてもフレンドリーで、日常的にも大好きな物を見つけると我を忘れて飛んでいってしまうそうです。

楽しいことであっても嫌なことであっても、我を忘れてしまうほど興奮してしまうような場合は、ハンドラーの声も聞こえなくなってしまいがち。
安全確保のためにも、ハンドラーの声が聞こえるような精神状態が保てるようにしてあげるためには、叱るのではなく、少しずつ平常心でいることを褒めて習慣にしていく練習も必要です。

そこで、今日はポジティブディストラクションのレッスンを行いました。

Cさんは私に対してもフレンドリーで、跳びつきに来たくなるので、最初はハンドラーさんの横でオスワリをしながら落ち着いていられることを褒めて行きます。

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私のことを見ても、ちゃんとママに意識が戻ったら褒めます。

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何回か強化していくと、解除されたあとも私に跳びつきに来るのではなく、ママの方に意識を持続することが出来るようになってきました。

焦らず、少しずつ、習慣にしていきたいですね。

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