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2021年10月23日 (土)

ロングリードの使い方

今日パピーレッスンで伺ったお宅で言われたこと。
「ロングリード(4.5メートル)で走らせたいんですけど、走らないんです。」

まず、犬は目的が無いとなかなか走ってくれません。
例えば我が家の見習いのように、私を中心に勝手に左周りで走っている犬もいますが、元々はおもちゃを咥えていると、アシスタントが追いかけて自然に走るようになったからで、最初から勝手に走っていたわけではありません。

ドッグランに行くと当然他の犬がいるので、仲良く追いかけっこということはあります。
片方が誘って片方が追いかける。
たまに両方が追いかけて欲しい場合は、なかなか遊びが成立しなかったりします。
いずれにしても相手があればこそ。

犬を走らせたい。運動させたい。ということであれば、やはりフェッチ(投げたものを拾って持ってきてもらう)が一番の早道ではないでしょうか。
もちろん、飼い主さんと一緒にジョギングという手もありますが、息が合うようになるまでは時間がかかります。

つまり、いくらロングリードにしたからと言って、犬は勝手に走り回るわけではないということ。

ある程度ハンドラーとの関係性が出来ていると、犬はハンドラーから離れず、どちらかというと指示を待つようになるので、逆に勝手には離れません。
反対に、ハンドラーにあまり興味のない犬は、ロングリードにすれば勝手に匂いを取りながら歩いて行きますが、別に走るわけでもありません。

運動させたいと思うのであれば、大好きなおもちゃで誘って投げ、犬に持って来させ、犬が戻って来るときに犬を追いかけさせながらさらに移動し、適当なところでおもちゃを回収してまた投げるという方法が、ロングリードを使った運動では効果的です。

ここで間違えないようにしてほしいのが、フレキシブルリードで同じことをやろうとすると危険だということです。
全速力で取りに行った場合、リードの長さがマックスになる前に上手に呼び戻したり、リードが張らないように飼い主が必死に走るということが難しいからです。
ましてや大型犬の場合は、犬の勢いに負けて持ち手が手から離れてしまわないとも限りません。
そうなると、持ち手は勢い余って犬の方に飛んでいき、犬は大きな音を立てながら自分を追いかけてくる持ち手から逃げようとパニックになってしまうこともあるからです。

目に見える長さのロングリードであれば、犬が投げたおもちゃに到達するには長さが足りないと思えば自分も走ればいいし、犬がリードの長さ以内でおもちゃをゲット出来れば、素早く呼び戻して反対方向に走るということもできます。
つまり、走っている犬をリードが張ったからと急に止めることは危険だということです。
ロングリードで犬を遊ばせる場合は、犬に負担をかけずに動いてもらうことが大事。
リードが張るほど走らせるのはよくありません。

いずれにしても、犬は勝手に一人で走ったりはしないので、一緒に遊ぶ方法を考えるといいでしょう。

202110231
去年預かっていたNさん。
まだまだ外でおもちゃ遊びは出来なかったので、私が走って追いかけてもらいました。
当然呼び戻しの練習も出来たので、一石二鳥でした。

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