なんとかしたい!子犬の悪戯
子犬を初めて迎えると、犬との暮らしがこんなに大変なのかと思い知らされる人は沢山いると思います。
なぜなら、犬との楽しい生活、癒される生活を夢見て犬暮らしを始める人にとって、現実はあまりにも程遠かったりするからです。
これはいわゆる結婚生活とも似ています。
最愛の人と暮らすのだから、きっと楽しいに違いない。
しかし、実際朝から晩まで一緒にいると、今まで気づかなかったことにも気づくようになるし、それがいいことであれそうでないことであれ、とりあえず全てまとめて受け入れなければ結婚生活は長続きしないのと同じです。
「犬」という異種のことを知らずして、犬と共に暮らすことはなかなか難しいものです。
もちろん、全てを受け入れて下さればいいのですが、それ以前に日々の生活が大変過ぎて、疲れてしまう飼い主さんも少なくありません。
行動範囲が狭い時期はまだしも、散歩に連れていかれるかどうかぐらいの時期になってくると、動きも活発化し、狭いところに閉じ込めておくことは出来ません。
犬の立場に立ってみると、みなぎるエネルギーをどう発散させればいいのか悶々としているので、とりあえず身の回りにあるものをかじったり、ひっかいたりと、いろいろやるようになるわけです。
一番にターゲットにされるのは、トイレシーツ。
トレイに入れてあろうが、ネットが付いていようがお構いなしに引きずり出してビリビリにする。
破壊だけならまだしも、かじっているうちに食べてしまったりということも少なくありません。
せっかく寝心地よくしてあげようと用意したベッド。
気づいたらこれも破壊されて、最後はお腹を壊すまでに(我が家の見習いの場合)。
噛みたい衝動、掘りたい衝動。
こういったものを解消させてあげるためには、人間側もいろいろ工夫して付き合っていかなければいけません。
何の手も打たないで、「ウチの子は悪戯ばかり」というのは理不尽です。
おもちゃを介して遊びに誘ったり、追いかけたくなる安全なおもちゃを用意して、走らせてあげたり。
場合によっては小さいころから、頑張ればフードがゲットできる知育玩具などを取り入れてもいいかもしれません。
いずれにしても、思春期の高校生のように、子犬たちもそのエネルギーの発散先に悩んでいるので、飼い主としてはなんとか悪い方向に向かわないようにサポートしてあげることが必要です。
当然体を疲れさせるだけでなく、頭の刺激も必要です。
このようなサポートもしないで放っておくとどうなるか。
運動不足であれば、お腹も空かないので、そのうち食べることに興味が無くなってくることもあります。
そこで、いろいろ美味しいものを食べさせようと飼い主が努力してしまうと、美味しい物しか食べてくれなくなるという弊害も出ます。
体も心も持て余していれば、悪戯に没頭するようになります。
ドッグベッドに飽き足らず、クレートの破壊、サークルの破壊、さらには床剥がしと、子犬の悪戯はますますエスカレートしていきます。
散歩に出られるようになったら、是非散歩に連れて行って下さい。
様々な刺激を受けることで、心身ともに心地よい疲労感を得れば、食も進むし、イライラして破壊するという行動も減ってきます。
散歩に行かないことで、散歩に行けなくなってしまうと、今度は肥満と言う弊害も生まれます。
犬との暮らしで健康になったという飼い主さんは沢山います。
「散歩に連れて行ってあげないとかわいそうだから。」と仕事から帰って疲れていてもちゃんと行く人は行きます。
確かに一日フルタイムで働いて帰ってくると、本当に行きたくない日もありますが、犬たちとの散歩でリフレッシュすることは沢山ありました(自分の場合)。
「1時間行かなきゃ」という縛りを作るのではなく、犬と一緒に散歩に出たら、思いのほかリフレッシュできて、ついつい1時間ぐらい経ってしまったということもあります。
元気な犬たちと是非沢山散歩に行ってください。
そのうち、どんなに行きたくても、「もう歩けないよ」とシニア犬に言われてしまう日がやってきます。
元気で健康なうちは、是非散歩にいきましょう。
さて、今日は散歩嫌いなT君のレッスン。
相変らず、散歩に出るときは尻込みしているのですが、出てしまうとタッタカ歩いてくれます。
そして帰るころになると、今度は帰りたくないと言うT君。
もしかしたら、散歩の醍醐味がわかってきたのかもしれませんね。
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