犬は飼い主を見る
見習いVincentが誰でもウェルカムな犬ではないことは以前から書いています。
かと言ってアグレッシブな犬ではありません。
「怖い」と思うと緊張するので、敢えて距離を縮めないようにすればリアクティブな行動を取らずにいることが出来ます。
では彼はどういう犬を「怖い」と思っているのでしょう。
代表的なのは、自分と同じサイズかそれ以上のサイズのオス犬。
予測不能な動きをする犬。
彼をレッスンに同伴する場合、当然彼が「怖い」と感じる犬と出会うことがあります。
しかし、その犬がきちんとハンドラー(飼い主さん)の管理下にあると思うと、さほど緊張しません。
ある意味ハンドラーを信頼しているからと言えるでしょう。
もともと、犬の方に行くより、飼い主さんの方に行くのが好きな我が家の犬たち。
信頼できる人かどうかをちゃんと観ているとも言えるでしょう。
20数年前、初めてボーダー・コリーを迎えたときの話です。
ブリーダーさん宅に里帰りをして、我が家の犬が喜んで大騒ぎをしていたら、ブリーダーさん宅の先住犬がコッソリ私の後ろに回って、私のお尻の辺りに歯を当てました。
それはあたかも、「あんたの家族でしょ。ちゃんと管理しなさいよ!」と言われているかのようでした。
ごもっとも。
ちゃんとコントロールしないといけませんね。
愛犬の状況を見ながら選択肢を与えることは必要ですが、それは相手のことを考えず、勝手気ままにしていいということではありません。
行動を抑えなければいけないことを教えることも飼主の義務。
さて、今日のLさんのレッスンは再びディストラクションを兼ねて公園で行いました。
ドッグランの脇でも、飼い主さんと遊べるようになったLさん。
少しずつ犬馴れし、吠えの頻度も激減してきましたLさんですが、飼い主さんと二人で歩いているとき、後ろからフレキシブルリードを目いっぱい伸ばしながら、真っ黒い小型犬がついてきました。
飼い主さんはLさんが吠えないでいられるよう、その犬と距離を取ろうと足早に移動するのですが、黒い犬の飼い主さんは自分の犬の近づきたい要求のまま、後ろからずんずんついてきます。
せっかく吠えない経験値が増えてきたLさんに、ここで振り返って激吠えされては今までの苦労も水の泡。
あわてて間に入って、Lさんの意識が私に向いたところで、小走りにその犬との距離を取るように離れたところ、ようやくその犬は別の犬の方に向かって移動していきました。
愛犬を守れるのも、愛犬の成長を助けられるのも飼主さん次第。
自分の犬だけでなく、相手の犬の状況も考えられる余裕が持てるといいですね。
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