犬との生活:車酔いの話
日本で、中・大型犬と暮らしていらっしゃる方は、ほぼ車での移動が当たり前の生活となります。
なぜなら公共交通機関に犬を乗せられないからです。
顔を出さないように犬をパックするには、小型犬でなければ恐らく難しいでしょう。
そこで問題となるのが犬の車酔いです。
自分に車酔いの経験が無いと、犬が車に酔うとは思ってみなかった人は沢山いるのではないでしょうか。
子供の頃一緒に暮らしたコリー犬は車が大好きで、買い物に行こうとすると、いつも勝手に後部座席に座って待っていました。
その後、自身で世話をする初めての犬(ハスキー)を迎えたときも、車は大好きで、いつもワゴンのカーゴスペースに乗ってくつろいでいました。
ところが、その次にやってきたボーダー・コリーの女の子が車に弱かったので、初めて犬も車に酔うということを実感したわけです。
自宅に引き取って来る日も、後部座席で吐いていましたし、その後も、車に乗るたびによだれから始まり、用事を済ませて家に戻ってきて、ギアをバックに入れると吐くということを繰り返していました。
だからと言って車が嫌いなわけではなく、乗ることも躊躇しませんでした。
しかし、中には車に乗ること自体から練習しないと難しい子もいます。
小型犬は抱っこで乗せられるので、さほど苦労はしませんが、大型犬クラスになると、自力で乗ってもらう必要が出てくるので、嫌だ!と拒否されて座り込まれるとどうにもなりません。
ということで、車酔いするかどうかの前に、車に乗る練習が必要になってくる子もいるので、最初に車に乗せる日が旅行や遠出(ロングドライブ)というのはあまりにも無謀すぎます。
まずは車に乗ることだけの練習から始めましょう。
一緒に後部座席に座って本を読んだりしながら、動かない車の中で時間を潰すのもひとつです。
時々オヤツをあげながら、その環境にならしていきます。
場合によっては、車にクレートを積んで、その中で落ち着いていることから馴らす必要もあります。
自分から楽しそうに車に乗れるようになったら、エンジンをかけてみたり、家の周りを一回りしてみるといいでしょう。
付き添ってくれる人がいれば、運転者以外に、犬の傍で犬にオヤツをあげてくれる人がいてもいいかもしれません。
車が動いてから、よだれが出始めたりする場合は、車酔いの可能性があります。
無理はしないで止まって様子をみてみましょう。
基本的に、車に乗せるときは何も食べさせない方が無難です。
犬の消化時間は7時間程度と言われているので、食べてしまえばどうしても車酔いしやすくなります。
我が家の初代ボーダー・コリーの場合、長距離移動になるときは、車に乗る前に獣医師から処方された車酔いを飲ませることもありました。
ボーッとするので、車酔いしづらくなります。
車酔いする犬も、楽しく遊んで帰ってくるときは酔わないこともあるので、疲れさせてから乗せるのも一つの方法です。
子犬の頃は三半規管などが発達していないので、車酔いの確率は高くなりますが、成長と共に治る場合もあります。
初代ボーダーとその娘は両方とも子犬の頃から車酔いがひどかったのですが、1歳ぐらいまでに治ってしまいました。
一方、息子のボーダーは全く車酔いせず、現アシスタントと見習いも全く問題ありません。
個体差が大きいと言えるでしょう。
楽しい愛犬とのドライブのためには、予行演習から始めることをお奨めします。
車酔いを克服した母(左)と娘(右)と、全く酔わない息子(中央)
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