愛想の悪い犬は悪くない
犬を飼って散歩に出られるようになると、多くの犬と出会うようになり、飼主さんとも知り合いになって、世界が急に広がるというのはよくある話です。
我が家の長年の知人家族も、あまり愛想の良くないご主人(奥様談)が、犬が来てから変わったと昔聞いたことがありました。
しかし、だからと言って、犬同士がみんな友達になれるわけではありません。
子犬の頃知り合った犬たちであれば、長く良い関係が築ける場合もありますが、大人になって道端で遭ったからと言って、仲良くなれるとは限りません。
特に警戒心が強かったり、シャイな子、未去勢のオスなどは、なかなか友達が作りづらいものです。
だからと言って、決して自分の犬が悪いとは思わないでください。
人間だって人見知りな人は多いわけで、それは悪いことではありません。
我が家で1999年に繁殖したボーダー・コリーの女の子は、おてんばすぎて家の中で怪我をしてしまい、大事な社会化期に絶対安静を言い渡されたために、ちょっとシャイな子になりました。
しかも同胎の弟が、シャイな姉をかばっていつも前に出るので、ますます犬が苦手に。
それでも一頭だけ連れて歩いていると、一生懸命なじもうとするのですが、ようやく心が開けそうになると相手の犬が待ちくたびれて去って行ってしまうので、結局友達が作れませんでした。
と言っても、他の犬に吠えるわけでもなく、いつも一歩下がったところにいるタイプ。
個人的には、他の犬と仲良く遊べなくても、彼女がストレスを感じていなければ全く問題ないと思いました。
クライアントさんによっては、愛犬が楽しそうだからと、犬友達を沢山作らなくてはと思われる方もいらっしゃいます。
犬もそれを知ってか、前から犬が来るたびに座ったり伏せたりして動かなくなるそうです。
愛想がいいのはいいことですが、相手がいることなので、相手の犬が犬に対してどういう感情を持っているかをはかり知ることは出来ません。
中には、吠えかかってきたり、アグレッシブに向かって来る犬もいるでしょう。
我が家の場合、近所の散歩コースはごみごみしていることもあり、公園でなければ、基本挨拶はしません。
逆に伏せて待っていられたら、仕方なく引き返すか、横道に入って避けざるを得ません。
なぜなら、未去勢の見習いは誰でもウェルカムとは限らないからです。
基本女の子は大好きですが、黒い女の子がちょっと苦手だったり、自分と同じサイズ以上のオス犬には過剰に反応するからです。
また、毎回挨拶が出来るものと犬が思ってしまうと、出来ないときにストレスになり、挨拶させてもらえるまでその場を動かないという弊害も出てきます。
犬同士の挨拶には3秒ルールというのがあります。
「こんにちは。」と相手の匂いをサラッととったら、「じゃぁ。」ぐらいで離れていけば大きなトラブルにはなりません。
小型犬なら、座り込んだり伏せられても、ひょいと抱き上げられますが、40キロを超える大型犬になるとそうもいきません。
初めから、道端は3秒ルールにしておくと、犬も混乱しなくていいかも知れませんよ。
パーソナルスペースが広い見習いは、苦手な犬と遭遇した場合、相手との距離が近いとかなりのストレスを感じてしまいます。
よって、他犬との距離と見習いの反応は確認しておかなければいけません。
個人的には、どんな犬もスルーできる精神力が欲しいところです。
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