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2021年10月11日 (月)

愛犬が相手によって言うことを聞いてくれないのは犬の問題?

「愛犬が言うことを聞いてくれない。」
「愛犬が家族の決まった人の言うことしか聞かない。」
そんなお話をよく聞きます。
果たして愛犬は敢えて決まった人の話しか聞かないのでしょうか。

否!

結論から言うと、犬はわかりやすく言ってくれる人の話を聴きます。

例えば、「オスワリ」一つ取ってみても、腰をかがめたり、指を立てたりしながら、「オスワリ、オスワリ、オスワリ!」と連呼する人より、ニュートラルな姿勢で、「オスワリ」と言ってくれる人の方がわかりやすいのです。

なぜなら、腰をかがめて「オスワリ」を連呼する人は、同時に腰をかがめながら「フセ」を連呼したりします。
動体視力のいい犬たちによって、目の前の人間が腰をかがめた瞬間、「オスワリ?」「フセ?」どっちだ?となります。

つまり、わかりやすいサインを送ってくれる人の話が聴きやすいわけです。

もちろん最初から、ボディシグナルやハンドシグナル無しに犬たちに新しい行動を教えるのは難しいものですが、最終的には、「簡潔」かつ「一貫性」を持ったサイン(キュー)を出さないと犬は混乱してしまいます。

余計な動きしていませんか?

テレビ番組で、人気タレントが水族館などに行って、見習いトレーナーのようなことをやっているのを観たことありませんか?
シャチやイルカを相手に「ジャンプ」の指示を出すのですが、海獣たちは一向に動いてくれない。
つまりサインがわかりづらいからです。
いつもトレーナーが出すサインとタイミングや体の動きが少しでも違っていれば、泳いでいる海獣たちにとってタイミングを合わせるのはとても難しくなります。

ご家族の中で一度愛犬に出すキュー(サイン)を見直してみませんか?

何年も一緒に暮らしていれば、犬たちが「多分このことね。」と予測して動いてくれることもあるでしょうが、まだまだ新人の子犬にとって、みんなのキューがバラバラだと、いつまで経っても覚えられないということにもなりかねません。

時には手の動きひとつでもディストラクション(気が散る原因)になってしまうこともあるので、おもちゃを持っていたりするときは後ろ手に隠して言うこともあります。

202110111

二頭の犬にキューを出した動画です。
それぞれがきちんとキューを理解出来ていれば、きちんと行動に移せます。


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