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2021年9月 1日 (水)

犬に居て欲しい場所はどこですか?

訓練競技会では普通に犬に「左脚側(停座)」を教えます。
なぜなら、全ての課題はほぼ左脚側から始まるからです。

さて、愛犬を「オイデ」と言って呼んだとき、愛犬はどこに来てくれるでしょうか。

「オイデ」の意味が分かっていたとしても、きちんと飼い主さんのすぐ傍まで戻ってきて、「なんの用?」とハンドラーを見上げてくれる犬たちはどれくらいいるでしょうか。

ドッグランで愛犬を呼んだとき、とりあえず戻ってきてくれても、すぐに走っていなくなってしまったりしませんか?

しかし、犬に飼い主の正面で座らせたり左脚側で座ることをきちんと教えてあげると、犬は戻ってきてきちんと座るようになります。

戻っても、すぐいなくなってしまう犬はちっとも間違ってはいません。
呼ばれて戻ってきたことは正しい行動と言えるでしょう。

もし、ちゃんとそこに居続けて欲しいのであれば、「フロント」や「ヒール」などのポジションを一緒に言ってあげればいいのです。

教わってないことや知らないことは出来ません。

「ウチの犬は呼び戻しが出来ない。」
「戻ってきても、すぐいなくなってしまう。」

と嘆く前に、どこに戻ってきて欲しいのかちゃんと教えたかどうか考えてみましょう。

202109012

さて、先日のプライベートレッスンでクライアントさんがおっしゃっていたこと。
散歩の途中や、他の犬と遭遇したとき、「オスワリ」と言うとちゃんと座ってくれる愛犬を見た人に、「〇〇ちゃん、すごいわね。」と言われたとか。

それを聞いて私は思わず笑ってしまいました。
「いやぁ、出来るでしょう。〇〇ちゃんにはちゃんと教えてありますから。」

つまり、家で出来ていることをちゃんと外でも出来るように飼い主さんが練習を繰り返してきたからです。

初めからダメだと諦めることなく、愛犬にちゃんと教えてあげれば、誰でも出来るようになりますよ。

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