パピートレーニング:気になる物はそれぞれ
子犬期に社会化が欠かせないことは周知のことですが、社会化がなぜ必要なのかと言えば、子犬は好奇心旺盛の半面、恐怖心が芽生えてくる時期を迎えると、様々な反応を見せるようになります。
例えば、お散歩中のトラックのドアの開け閉め。
例えば、公園の茂みから駆け出してくる子供たち。
例えば、階段の上り下り。
例えば、傘を差した人や、黒い服を着た人。
例えば、スマホを見ながら黙って立っている人。
例えば、家の近所に置かれたゴミの袋。などなど、
こんなものが?と思えるようなものにビックリする犬たちは少なくありません。
これらのことに加え、他の犬が大きな刺激になっている犬たちもいます。
喜ぶタイプ、怖がるタイプ、それぞれです。
ビックリすると、一瞬に尻尾がさがり、中には吠えてしまう犬もいます。
今まで全く気にしなかったのに、急に気になり始めるときもあります。
つまり、子犬の社会化は一時期に頑張ることではなく、子犬が大人になるまでの間は、日々続けていかなければいけません。
怖いものを、大丈夫なものに変えてあげるためには、飼い主のサポートが欠かせません。
以前も書きました。
見習いが子犬の頃、今まで普通に散歩していた道に、急に大きなバイクが停められているのをある日発見して、フリーズ。
腰が引けている彼に対し、私はリードを少し緩めて「見てくれば?」と声掛け。
彼が自分で確認するまでその場で待ちました。
特に「大丈夫だから。」ということも言いません。
子犬は今「大丈夫」ではないからです。
「こんなもの今までなかったぞ。なんなんだ、このデカい物は。」と思ってビビっているのです。
相手が動かないものであれば、自分で確認する時間を取って、確認出来たら「なんでもなかったね。」と普通に立ち去ればいいのです。
ちょっとした手間を惜しまなければ、怖いものは少しずつ減らしていくことができます。
おうちに迎えてから、生後1歳半ぐらいまでは、何が起こってもおかしくないと思っていれば大丈夫。
そのためには、子犬に沢山の経験をさせてあげることがポイント。
嫌がる子犬を引っ張っていくのではなく、子犬が自分で納得できる環境が必要です。
将来的な子犬のストレスを軽減させるためにも、多くのものに馴れるようにサポートしていきます。
当然のことですが、社会化と同時に、日々のコミュニケーションを深めるために、トレーニングを楽しみながら行うことも忘れないでくださいね。
散歩の途中で遭遇したイベント。
距離を空けて、多くの人が通り過ぎるのを平常心で観る練習。
距離が取れれば、私の声も届きます。
そんなことを積み重ねていくことが大事ですね。
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