子犬を驚かせても何のメリットもありません。
多くの事物をスムースに受け入れることが出来る子犬の社会化期は、一般的に生後3週齢から13週齢(中には4週齢から12週齢)と言われていますが、8週齢ぐらいから10週齢にかけて、恐怖心やトラウマが生まれる時期が来ます。
この時期はちょうど子犬が新しい家族との生活をスタートさせる時期でもあるので、注意が必要です。
初めて出会う多くの見知らぬものを受け入れるためには、少しずつ慣らしていく方法が一番有効です。
一度に多くのカルチャーショックを与えても、その時はすんなり受け入れたように見えますが、実はトラウマの種を密かに植え付けてしまっている可能性もあります。
先日も少しお話ししましたが、子犬がやって欲しくない行動を取った時に、大きな音で脅かすという方法が有効だという人がいます。
大きな音がすれば、人間もびっくりして、やっていた行動は止まります。
古い海外の映画などを見ていると、怖い先生が怒った時に物差しで机を叩くというシーンを目にしたことがあります。
大きな音を聞いた子供は、身をすくませて、思考をとめてしまいます。
そして、いつまた大きな音がするのではないかと、びくびくしています。
子犬にそんな思いをさせていいのでしょうか。
たとえすぐにその副作用(弊害)が出ていなくても、長い目で見れば「音響シャイ」などを発症しないとも限りません。
大きな声や音で子犬を驚かせて行動をとめるのではなく、子犬が理解出来る方法で伝えていきましょう。
さて、先日お伺いしたパピーレッスンのEさん。
ちょっと慎重派。
二度目のレッスンなのに、ちょっと遠慮がち。
ちょっと怖がりな時期に入っているのかもしれません。
自分から近寄ってくれるのを待って、ようやく一緒に遊んでくれるようになりました。
エスカレートすると甘噛みも出てくるので、甘噛み対処法もお話しさせていただきました。
上手にコミュニケーションが取れるように、お互い少しずつの歩み寄りが必要ですね。
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