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2021年9月 8日 (水)

犬に一度に大きな負荷をかけない:トリミングの話

犬の被毛のタイプは、抜けずに伸びるタイプと、伸びずに抜けて換毛するタイプがあります。

伸びないタイプは、カットの必要はありませんが、日々抜け毛が落ちるので、毎日のブラッシングが欠かせません。
自然に抜けて落ちるのを待つより、ブラッシングで換毛を促進してあげた方が、マッサージ効果もありますし、換毛も少し速く済みます。

しかしカットがいらないとは言っても、足裏のパッドの間からはみ出てしまった毛は、カットしてあげた方がすべり止めにもなるので、犬にとっては歩きやすくなります。

一方、カットが必要な犬種はいわゆるトリミング犬種と言われていて、月に一回から二回、トリミングサロンでカットしてもらわなければいけません。
これを怠ると、毛玉が出来て、ブラッシングも出来なくなり、最後はバリカンで丸刈りせざるを得なくなってしまうからです。

トリミングは、人間でいうところのビューティーサロン。
小型犬であっても、数時間かかる場合があります。
その間犬たちはトリミング台の上で、静かにされるがままになっているわけです。
我が家の犬たち(ボーダー・コリー)には想像できない大変さです。

ところが、どの子もみんな大人しくカットされているわけではないようで、先日初めてトリミングに行ったというK君は、トリマーさんに、
「初めてにしては、3時間よく静かに我慢していましたね。」ととても褒められたそうです。

3
時間もかかったんですね。
私のパーマとカラー並みです。

しかし、実はK君のカットは初めてではありませんでした。
というのは、目を覆うほどに伸びてしまった顔周りの毛や、足裏のパッドの毛は、レッスンの合間に、邪魔にならない程度にカットしていたからです。

しかも、クライアントさんがトリミング台を購入していたので、K君はトリミング台の上に乗ってママからオヤツをもらうという楽しいことと一緒にカットを経験していたのです。

シャンプーも同様ですが、初めからフルコースを経験させて、嫌な気持ちにさせてしまうのではなく、少しずつ馴らしていくことが大事。

短い時間で、楽しいことと関連付けながら少しずつ時間を伸ばしていくと、犬も少しずつ我慢できるようになっていきます。
予行演習は必要ですね。

わが家の犬たちは私が床に座ると、先を争って足元に寝てくれます。
今日は足回りカットとアシスタントの毛玉取り。

毛玉はブリーダーさんの言いつけを守って、ハサミ出来るのではなく、コームで解きほぐします。
202109081

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