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2021年9月25日 (土)

パピートレーニング:オヤツが効かない?

正の強化法で犬に新しい行動(やって欲しいこと)を教えるときは、力(強制)ではなく、犬がその行動を取りやすい環境をつくり、上手に出来たらオヤツなど犬が好む食べ物などをご褒美に使って行動が頻繁に出るように教えていきます。

初めは家の中で、特に子犬の場合はオヤツよりフードを使ったトレーニングで、ウェイトオーバーにならないように気をつけながら練習していきます。

しかし、成長と共に行動範囲が広がり、好奇心の対象となる物が増えてくると、犬にとっては、新しいものとフードを天秤にかけたとき、次第にフードより好奇心の対象物の方に気持ちが持って行かれるのようになるのは当然のことです。

お散歩が出来るようになって、声掛けをしながら褒める練習を続けて下さっているK君も、最近は「フードならいらないよ。」と言うようになってきたとか。

つまり、今その犬にとって、何が一番なのかを考えてご褒美を用意する必要が出てきたわけです。
それは何もK君に限ったことではありません。

例えば、いつも遊んでいる仲良しの犬と出会えば、二足歩行になるほど飼い主を引っ張りながら進んで行く犬もいるでしょう。
そんなとき、「ほら、フードがあるから戻っておいで。」と言われたところで、「フードはご飯のときにもらうからいいよ。」と言われてしまうのはある意味当然とも言えます。

もちろんこういう時の呼び戻しに食べ物だけに頼るのは無理があります。
こうなる前に、ハンドラーの声が届くような練習が日々必要で、戻ってきたらいいことがあると、あらかじめ確実に刷り込んでおかなければなりません。

とは言っても、何かに気を取られている愛犬の気持ちを戻そうと思って、ついつい食べ物を見せてしまうのであれば、戻りたくなるようなワンランク上のオヤツも用意しておいた方がいいでしょう。
刺激の強い場所に行くときは、スペシャルなオヤツも持っていると安心です。

おうちの中で一緒に歩く練習をしていたM君。
たまたま目に入った梱包テープに気持ちをそがれ、咥えて走り出しました。

こういうときは追いかけてもダメ。
「ダメ!」と言って取り上げようとすれば、放すまいとさらに執着することも。
そこで、持っていたトリーツを10個ほど床にばらまいたところ、梱包テープを口から放してオヤツを食べに行きました。
梱包テープはその隙に回収され、K君はオヤツを食べている間にすっかり忘れてしまいました。

気をそらされたら、再び気をそらす。
無用な興奮を避けるためには、ひとつの回避方法とも言えるでしょう。

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子犬の頃の見習い、この状態の時に声をかけて、戻ったら褒めるという練習を続けていると、ちょっと刺激が強い場所でも、確実に戻って来られるようになりますよ。

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