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2021年9月28日 (火)

ドッグランに行く目的は(日本の場合)

海外の広いドッグパークとは違い、日本の、特に都心部にあるドッグランはさほど広くはありません。

かつて、ドッグランが我が家の散歩エリアの公園に初めて出来たときのころ、犬たちと公園内を散歩していたら、知らないおじさんがすれ違いざまに、「犬はドッグランに入れておけ。」と吐き捨てるように言いました。
犬が嫌いなのでしょうね。

しかし、ドッグランは犬を閉じ込めておく場所ではありません。

何のためにドッグランに犬を連れていくのか。
当然、飼い主たちは、リードが無くても自由に走り回る愛犬の姿を見たいからの一言に尽きるのではないでしょうか。
しかし、自由に走り回るという言葉には様々な意味があります。

①本当に自由にのびのび走らせてやりたい。
②犬友達と遊ばせたい。
③リードが着いていると引っ張られて歩きづらいが、ドッグランに入れておけば引っ張られないし、犬は勝手に遊んで自分は煩わされない。
④運動させてやれないし、家に居ると悪戯ばかりして言うことを聞かないから、ドッグランに入れて他の犬と走り回っていれば疲れさせることが出来る。

基本的に、犬はたった一頭しかいなければ、あまり一人で走り回る犬はいません。
何かを追いかけるという目標があったり、あるいは追いかけさせようと遊びに誘って初めて走り回るものです。
もちろん、パピーの頃、家の中で急にスイッチが入って走る子はいますが、いつも走っているわけではないので、ドッグランに入れたからと言って、急に走り出すことはありません。

いずれにしても、広い場所に行ったからと、犬が勝手に走るわけではないので、ある意味、犬を自由にさせたいと言う思いからドッグランを利用される方は多いでしょう。
地面の匂いを取ってのんびり歩き回ったり、仲の良い遊び相手を見つけて一緒に走ったりすることは、犬にとっても良い刺激となるので、是非機会があれば犬と一緒出かけて欲しいと思います。

っが、たまに、何を勘違いしたのか、全く話の通じない犬を放してしまう人がいます。
話が通じないので、当然何かトラブルがあったとしても制御できず、周りに迷惑をかけてしまいます。

迷惑の内容によっては、相手の犬が二度と犬と遊びたくなくなるようなトラウマを持ってしまうこともあります。
犬が悪いのではなく、ハンドラー(飼い主)の意識が低いために怒る問題です。

今日は仕事でドッグランの傍を何度か通りました。

静かに犬同士で戯れている様子も見られましたが、時間帯が変わり、急に犬の量が増えてきた途端、未去勢オスが去勢オスにマウントして離れなくなるという事態を目にしました。
遊んでいるのかと見ていたら、そうでもなさそうです。
引き離そうと未去勢オスの飼い主は自分の犬をリードで叩いていました。
なぜ呼び戻さないのか。
呼んで戻らないなら、なぜ首輪を掴んで引き離さないのか。
漏れ聞く話では、無理に引き離そうとすると噛むからだそうです。

ならば、最初からリードに繋いで放さないようにすることが飼い主の義務だったのではないでしょうか。
万が一、愛犬が初めてそのような暴挙に出たとしても、普通は飼い主が自分の犬を掴み、一度でも噛まれたら、こういう事態にならないよう、次回からリードを放さないようにしようと学習するはずです。

結局私たちが見ている間、その犬は同じ犬に何度もマウントし、その度に飼い主にリードで叩かれても一切ひるみませんでした。

いずれにしても、嫌な思いをしないために、ドッグランはよく観察してから入りましょう。

さて、そんな騒動があった中、犬苦手を克服すべく公園レッスンに臨んだLさん、ドッグランに来る様々な犬とすれ違っても、吠えずに冷静でいることを少しずつ学び、ドッグランの騒動をフェンス越しに眺めていても、さほど緊張する様子も見られませんでした。

202109281

少しずつ、平常心でお散歩が出来るように学んでいただいています。

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