要求吠え
犬が吠えると、ついつい「無駄吠え」と言われてしまいますが、犬の吠えにはちゃんと意味があります。
言葉を話せない犬たちにとって吠えることは言葉の代りなので、決して無駄ではなく、ちゃんと意味があるわけですね。
さて、その中での「要求吠え」。
「ハウスから出して!」
「抱っこして!」
「お腹が空いた!」
「早くオヤツちょうだい!」
「かまって!」などなど、
それぞれの吠えにはちゃんと意味があるのですが、
これらの要求に対して、「ハイハイ。」と応えてしまうと、犬たちは吠えれば要求は叶うと学習していきます。
愛犬の気持ちはわかりますが、出来れば吠えないでいて欲しいと思うのが飼い主の気持ち。
なぜなら、山の中や畑の中に住んでいるのでなければ、犬の吠え声はご近所にまで響き渡り、クレームが来てしまわないとも限りません。
愛犬の吠えで肩身の狭い思いをしている飼主さんは少なくないはず。
ご近所さんが「犬は吠えて当たり前」と広い心で見てくれるとは限りません。
そこで、犬が吠えることを否定するのではなく、吠えなくてもいい環境を作ったり、内容によっては、吠えても要求はかなわず、吠えない方がメリットがあると犬に学習してもらうことも必要です。
さて、今日のプライベートレッスンは若い男の子。
一人っ子ということもあり、かまって欲しいときの要求吠えが少し出始めたとのこと。
おうちの中では、部屋から出てしまうと諦めも速いそうですが、目の前にいるとなかなか気持ちが抑えられない。
多頭飼いと違い、一頭飼いの場合、待たされることが日常的にあまりないこともあり、個体によっては、かまってもらえないとストレスを感じてしまうわけです。
そこで、待つ状況を日常的にも作って、平常心で待てるように練習していくことに。
今日は散歩の途中で一人(飼い主さんが少し離れたところにいても)で待っていられることを強化練習。
家の中と違い、外には様々なディストラクションがあることもあり、思ったほど飼い主さんに固執することはありませんでしたが、それでも落ち着いて待っていることをちゃんと褒めて強化してあげました。
途中、視界に入っているわが家のアシスタントたちに、「かまってコール」が出ていましたが、こちらの二人は一切リアクションしないため、吠えても要求が叶わないので、途中であきらめてくれました。
愛犬が何かを要求していることを知ることは大事ですが、全てに応じてあげられるわけではないので、状況によっての対応が必要となります。
吠えるストレスを与えなくてもいい環境づくりも大事ですね。
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