ドッグトレーニング:無用の圧に気をつけましょう。
オビディエンスなどの訓練競技では、基本は1声符。
2声符以上はペナルティになります。
競技とは関係なくても、愛犬に何かお願いしたとき、何度も何度も繰り返して言わなければいけない状況では、いざというときすぐに行動に起こしてもらえません。
例えば、「呼び戻し」。
危険を感じてすぐに呼び戻そうと思っても、犬が一度のキューに反応出来なければ呼び戻せず、安全を確保することは出来ません。
日常的によく言う「オスワリ」でも、一度言ったときに座ってもらえないのをそのままにしておけば、犬はそのうちにやればいいだろうと学習していきます。
そこで一度でやってもらえるように犬に教えていく過程で、一度言ったあと、すぐに犬が行動できなかった場合でも、犬が行動を起こすのを待って、出来たことをしっかり褒めることがあります。
この方法は、犬がきちんと行動を理解していて、ハンドラーがキューを出したときにちゃんと聞いていることが大前提です。
例えば、犬が他に気を取られていて、ハンドラーのキューを聞き逃していれば、犬はハンドラーが何を待っているのかわからず、求める行動を取ることはできません。
イライラして待っていても意味が無いので、犬がこちらに集中して意識を向けているときにキューを出すことがポイントです。
また、犬が行動を完全に理解できていなければ、当然行動に移すことは出来ず、ハンドラーが黙っていれば、「もしかしてこれ?それともこれ?」と言ったように、犬が知っているレパートリーをいろいろ見せ始めたりします。
いろいろやっても褒めてもらえなければ、犬の頭はパニックになり、正しく考えて行動できなくなります。
つまり、犬の状況を把握しないで、何度も繰り返しキューを言ったり、あるいは、黙って犬を睨んでいても、犬は何も理解したり学習したりすることはできないというわけです。
よくあるのは、「お手お変わり」や「オスワリとフセ」
そもそも混乱しやすい行動なので、ひとつずつが確実に理解できていなければ、犬は二分の一の確率で違うことをやるでしょう。
頻繁に間違えるようであれば、犬の学習レベルがまだまだ足りていないので、きちんと教えてあげることが必要です。
犬も機械では無いので、他に気がそがれていればハンドラーのキューを聞き漏らしますし、ハンドラーがなかなか褒めてくれないと、適当に出来ることをやったりします。
言いすぎてもダメですし、黙っていてもダメなことがあるわけです。
要は犬をよく観察して声をかけること。
上手にコミュニケーションを取って行きたいですね。
最近少し落ち着いてハンドラーに集中しやすくなってきた見習い
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