子犬を問題児にさせない環境設定
生後2~3か月の子犬は人間で言えばまだまだ幼稚園にも上がらない2歳児程度です。
「出来てあたりまえ」ではなく、「出来たらすごい!」という考えで接していないと、人間も犬もストレスを感じてしまいます。
犬にも個体差があるので、好奇心旺盛で、自分の周りにある物全てをおもちゃ(ゲーム)にして、噛んだり、引っ張ったり、かじったりする子もいれば、与えられた環境の中で静かに過ごす子犬もいます。
どの子も同じではありません。
寂しがりやで、人の姿が見えなくなると鳴いたり、大好きなごはんの時間になると、いてもたってもいられなくなって大騒ぎをするなど、それぞれです。
しかし、どの子もそれから10数年、家族のメンバーとして一緒に生活していく上では、お互いがストレスをなるべく少なくして、意思の疎通を図っていく必要があります。
信頼関係も築かなければいけません。
体罰的な行動を取ってしまえば、「この人はボクのことを思っているから叩くんだ。」などと考える犬はまずいないので、「嫌なことをする怖い人」と印象付けられてしまいます。
そんなことにならないために、どうやって子犬にこちらの意図を伝えていけばいいのか、飼い主側としては日々試行錯誤が続くわけです。
一番簡単な方法は、問題が起きるであろうことを予想し、未然に防ぐことです。
例えばトイレ(排泄)。
トイレスペースが理解できていないようであれば、子犬が認識できるまでは、子犬の生活空間にトイレシーツを広く敷いてやったり、フリーで遊んでいるときトイレにたどり着けそうになければトイレスペースを増やすといった環境設定が必要になります。
例えば甘噛み。
もともとは甘えて人の手を優しく噛んだり舐めたりするものですが、目の前でよく動く手は、追いかけたくなる格好の獲物のようにも見えます。
特におもちゃを動かして遊びに誘えば、間違って歯が当たってしまったり、あるいは、手の方が噛みやすいと思ってしまうこともあります。
さらに、着ている物がヒラヒラしていれば、これまた噛みたい衝動を引き金にもなります。
子犬と接するときは、子犬を意図せず誘ってしまうことのないように、服装にも注意してあげましょう。
目の前でヒラヒラするスカートや袖口などは、子犬の頃はちょっと我慢しましょう。
遊んでいいものは、飼い主が提供する危険性のない犬用のおもちゃと決めてあげれば、犬の勘違いも減らすことが出来ます。
古くなった靴下をおもちゃに与えている状態で、床に落ちていた新しい靴下に跳びつく犬に、「それは違う!」と言っても、犬にその区別はつけづらいものです。
環境設定は人間だからできること。
犬の行動を想像しながら、予防策を考えれば、お互い無用なストレスを溜めずに済むでしょう。
リスクマネジメントも含め、犬の安全をまもるためにも、想像力は欠かせませんね。
好奇心旺盛なパピーくん、おもちゃで真剣に遊んだあとは、排泄を済ませ、お昼寝タイムでした。
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