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2021年8月 2日 (月)

言葉のキューが理解できるまでには時間がかかります。

犬は跳びつくもの。
子犬は特に跳びつきやすいものですが、跳びつき癖がついてしまうと、飼い主以外に対しても跳びついてしまいます。

小型犬であれば、「かわいいですね。」で済むかもしれませんが、中・大型犬の場合、相手が子供やお年寄りであれば怪我をさせてしまう危険性もはらんでいます。

そこで、出来るだけ、跳びつくよりは座ってくれるようにと子犬の頃からレッスンで教えていきます。

どうやって教えるかと言えば、跳びついたときを強化せず、跳びつかなかった時だけを強化するという方法です。

「強化」と言うとわかりづらいですが、跳びついているときにはお相手をせず、跳びつかないでいるときに言葉で褒めたり、ご褒美にオヤツをあげたりしていくと、子犬は自分からオスワリするようになってきます。

しかし、子犬は「オスワリ」という言葉のキューを知りません。

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※S君はオスワリの言葉の意味を知っていますが、言われなくても座ってくれます。

座る確率があがってきたとき、犬が腰を下ろす直前に「オスワリ」と声をかけ続けていると、犬は腰を下ろすことが「オスワリ」なんだと少しずつ理解できるようになってくるのです。

言葉のキューが理解できていなくても、犬はオスワリすることができるので、ついついハンドラーは犬が「オスワリ」を理解したと思い込み、「オスワリ」と犬に言ってしまいがちですが、「オスワリ」の行動を理解していたとしても、「オスワリ」という言葉のキューと紐づけされたとは限りません。

紐づけされるまでには、繰り返し犬が自主的に座ることを強化し、言葉のキューをのせていく工程が必要になるからです。

もちろん、ハンドシグナルやトリーツをルアーのように使って「オスワリ」という行動を教えるのは一般的な方法ですが、跳びつきと相反する行動として上記のように「オスワリ」を教えていく方法も有効です。

跳びつきが気になっている人は是非トライしてみてください。

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