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2021年7月25日 (日)

子犬を迎える:ブリーダー心得と飼い主心得

先日、とあるブリーダーさんとブリーディングに関してお話しする機会があり、改めて繁殖の大変さを確認しました。

実は我が家も1999年に一度ブリーディングしています。
もちろん、一回繁殖したからと言って、ブリーダーではありません。
先輩ブリーダーにアドバイスを頂きながらの繁殖でした。

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犬は「安産」の象徴のように言われていますが、実はそんなに簡単なことではありません。
私も、自宅での出産の他に、知人の出産に立ち会っていますが、どの子もがみんな元気に生まれてくるわけではありません。
死産だったり、蘇生が必要だったり、どんなハプニングが起こるのか想定し、準備しておかなければいけません。
そのための勉強や知識も不可欠と言っていいでしょう。

さらに、生まれた子犬の引き取り手を探すこともブリーダーの仕事です。

一般的に、良心的なブリーダーは前もって繁殖計画をオープンにします。
両親犬が繁殖に適した個体であるかどうかを確認し、両親犬の遺伝的疾患等がクリアかどうかも公開します。
犬種特有の遺伝疾患や、股関節(ヒップスコア)の状態などもそれに入ります。
毛色の問題もあります。
掛け合わせてはいけない毛色同士をかけたりしないように注意深く確認しなければいけません。
そのために、血統書はとても重要な情報源です。

人気の犬舎はオープンする前に、口コミで予約が入ってしまうことが多いものです。
いずれにしても、オープンになったら希望者はブリーダーに予約を入れ、希望の子犬が産まれたらブリーダーから入手することになります。
しかし、予想していた頭数より生まれる子犬が少ない場合もあります。
すると、予約の遅かった人は次の繁殖まで待たなければいけません。

万が一希望者が少なければ、ブリーダーは自宅に残すことも想定しておかなければいけません。
不幸にも病気を抱えていたり、障害を持って生まれた場合も同様です。

最近はインターネットという便利な物があるので、情報の拡散は速いため、残ってしまう可能性は少なくなったかもしれませんが、ゼロではありません。

いずれにしても、ブリーダーのやるべきことは少なくありません。
子犬の行先を決める以前に、母犬の健康管理、出産準備、出産、産後の母犬のケアや子犬のケア。
どれも重要なことです。

子犬を迎える側も、ブリーダーがこれらのことをきちんとやってくれるところかどうか、自分の眼で確かめる必要があります。
つまり、子犬を迎える前の下調べはきちんとやらなければいけないということです。

昨年のコロナ禍以降、日本だけでなく、世界中でペットを飼う人が増えているようです。
新たに迎える犬は十数年一緒に暮らす大切な家族ですから、気軽にお迎えしてしまうと、「犬はトイレでちゃんと排泄出来ると思っていた。」とか、「散歩はいらないと言われた。」など、「こんなはずじゃなかった。」ということが沢山出てきてしまいます。

子犬を迎える前には、経験者(先輩)の話を聴くのも必要ですし、ブリーダーと直接話をしたり、出来ることならブリーダーの元を訪れることも必要ですね。

どんな犬にも罪は無いので、あとは人間の努力次第ということでしょうか。

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