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2021年7月 4日 (日)

愛犬の良い行動を見逃していませんか?

小型犬のパピートレーニングでは、さほど重大視されない「跳びつき」問題ですが、中・大型犬の場合は、人間が怪我をする可能性もあるので、見過ごすわけにはいきません。

そこで、跳びつく犬を手で押し返したり、「ダメ!ダメ!」と声を荒げたりする人がいますが、実際は犬に伝わっていないことが多いものです。

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犬が跳びつくのは、やはり嬉しい時。
飼い主さんの気を引きたかったり、大歓迎しているときなど、犬は興奮状態なので、そもそも人の声が耳に入らない状況です。
そんな時に何かを伝えようとしても、なかなかうまくはいきません。

パピーレッスンに伺うときは、どの子も大概跳びついて来るので、私はひたすらその興奮がおさまるのを待って、犬が飽きて跳びつくのをやめたり、オスワリしたときをすかさず褒めています。
すると、何度も何度も繰り返すうちに、犬は跳びつくよりも、座るという行動を頻発するようになるわけです。

ここで大事なのは、犬が跳びつく行動をとっていないときをすかさず褒めること。

しかし、人はついつい、犬が取る好ましい行動を見逃してしまいがちです。
すると、やはり跳びついた方が相手をしてもらいやすいと犬は学習するわけです。

つまり、人の意図していない犬の行動が少しずつ強化されてしまうことになります。

犬が取る好ましい行動とはなんでしょう。
当然のことながら、犬は好ましいとは思っていません。
判断するのは人間なので、「いいことだよ。」と伝えてあげなければ、犬は「好ましい」のか「いけないこと」なのかはわかりません。

例えば、家の中に落ちている家族の靴下を咥えて走り回ることと、犬用のおもちゃを咥えて走り回ることの違いがわかりません。
しかし、犬が靴下を咥えると人間は大騒ぎをしながら犬から取り上げようとしますが、犬用のおもちゃで遊んでいるときは気にもかけません。

犬は何を学ぶでしょうか。

さて、「跳びつくことは悪いこと」と言っているように聞こえますが、私は跳びつきを禁止しているのではありません。
跳びついていいときは当然ウェルカムです。

以下は我が家の帰宅時の様子。
帰ってすぐ跳びつかれると、荷物を持っている私は怪我をしないとも限らないので、我が家の犬たちは「アップ」と言われるまでは、跳びつくのを我慢します。
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歳を超える家族がいることもあり、勝手な跳びつきは危険です。
ちゃんと教えれば出来ることですので、やってみませんか?



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