パピーレッスン:安全な場所を提供する
子犬の社会化は、その子犬が今後人間社会の中で生きていく中で、少しでもストレスを軽減させてあげるために必須のプロセスです。
しかし、「社会化しなければ!」と頑張るあまり、子犬に負荷をかけすぎてしまっていることがあります。
例えば、「人に馴らす」ために、見ず知らずの人に触ってもらったり、場合によっては抱っこしてもらおうとする人がいますが、実はこれは逆効果になることがあります。
もし自分だったら、自分が子供の頃だったらと想像してみてください。
親に手を引っ張られて、見ず知らずの人に、顔を触られたり、体を触られて不快に思わない人はいないのではないでしょうか。
「犬だから大丈夫!」ではありません。
犬にもきもちがあるので、それを無視してはいけません。
先日、Mくんのお散歩レッスンをしたときのこと。
Mくんが私の足の間や後ろで座っている行動が何度か見られました。
初めての場所で、多少なりとも緊張感があるためです。
足の間や足の後ろに隠れているのは子犬の選択肢です。
そんなときに、無理矢理新しいものに馴らそうと、外的刺激の前に押し出すことは出来ません。
子犬が落ち着いて周りを観察する余裕が出てくれば、自然と足の後ろから出てこられるのです。
つまり、子犬にとって安全と思われる場所を提供することで、子犬は怖ければいつでもその場所に戻ることが出来るのです。
さて、今日のプライベートレッスンは日々進化しているT君のハウストレーニング。
前回までは、クレートの上部を開けておかないと入ってくれないというお話を聞いていたのですが、今回はちょっと上部を閉めてやってみたところ、意外と簡単に頭を突っ込んでくれました。
下地は大分おうちで作って頂いたという感じでしょうか。
しかし、後ろ足はクレートの外に出ています。
そこで、数回トリーツをクレートに投げ入れながら、「ハウス♪」の声掛けをしていたところ、奥まで行ってぐるっと回れるように。
すごい。
そして、その後は休憩を入れながら招呼の練習を混ぜてレッスンを行っていたところ、なんとT君休憩の合間に自分からハウスに入って様子を見るようになってきました。
「ハウスも悪くない」と少しは思ってくれたのかもしれません。
そして私が帰るころにはなんと、
勝手に入って伏せてくつろいでいます。
T君にとって、ハウスはまだ「安全な場所」と確信できてはいませんが、とりあえず嫌な場所ではなくなったようです。
行動は少しずつ変えられますね。
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