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2021年7月16日 (金)

犬との生活:クルマに犬を乗せる

中・大型犬以上の場合、犬と一緒に出掛けようと思うと、日本においてはどうしても車での移動が必須になります。
欧州のように、電車に自転車や犬を覆うことなく乗せられるという習慣が無いので仕方がありません。

犬飼いの立場になれば、犬が乗せられれば当然行動範囲も広がるのでしょうが、人口密度が高い都会では特に、電車にかさばる物を乗せることは敬遠されがちです。
場合によってはベビーカーでさえ肩身の狭い思いをしているくらいですから、「犬を乗せろ」とはなかなか言えない現状がありますね。

ということで、どうしてもマイカーなどの車移動になってしまいます。

そこで、問題となるのが、どうやって犬を車に乗せるかということです。
一番に考えてもらいたいのが、「安全」です。

最近あまり見かけませんが、以前とある自動車メーカーのCFで、ダミー人形が追突時に車外に飛び出しているのがありました。
重たい人間でさえ飛んで行ってしまうという状況で、小型犬や中型犬が飛ばない訳がありません。

こういったことを書くと、大概、「ウチは安全運転だから。」という答えが返ってきます。
大事な家族を乗せて乱暴運転する人はほとんどいないでしょう。
ただ、道路を走っているのは自分だけでは無いので、どこから車が飛んでくるかはわかりません。

以前住んでいた家の近所。
住宅街で、しかも一方通行になっていた場所ですが、たまたま横から出てきた車が前方不注意で一方通行を直進してきたトラックの側面に衝突。
助手席側に乗っていた男性がシートベルトをしていなかったことから窓から転落して死亡しました。
その後、のどかな住宅街の角に、「死亡事故発生現場」の立て看板が設置されました。

恐らく、そういう事故に遭う確率はとても低いと思います。
しかし、ゼロではありません。

最近よく見かけるのが、助手席の窓から顔を出している犬や、運転席で運転者の膝の上に乗っている小型犬。
「ウチの犬は大人しいから大丈夫。」でしょうが、災いはどこから降って来るかわかりません。

そこで、お願いしたいのは、
犬のいる場所を固定すること。

・ハードクレートが乗せられる場合はハードクレートを固定しましょう。
※犬が移動するのを防ぐ目的であれば、ソフトクレートでもかまいません。
・車の形状や犬が酔うという原因でクレートが乗せられないときは、ハーネスを付けて、シートベルトなどに固定しましょう。

車酔い対策としては、
・車に乗せる前は食餌を控える。
・車に乗るだけで緊張してしまう犬の場合は、車に乗ってもエンジンをかけないで、中でリラックスする時間を作って、車に馴らす。場合によっては遊んでもいい。
・車が怖くて乗れない犬の場合は、犬の大好きな物を車の中に置いたり、中から犬を呼ぶ。
※この時無理矢理引っ張ると、もっと嫌いになる犬もいるので注意が必要です。
・最初から長距離の移動をしない。
・獣医師から酔い止めを処方してもらう。
・子犬の頃酔っていても、体の成長と共に三半規管が鍛えられてくると酔わなくなる犬もいるので、様子をみる。


我が家もかつて母子3頭のボーダーコリーと暮していた時は、後部座席に3頭フリーに乗っていました。
場合によっては、カーゴスペースに乗っていることもありました。

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ガレージが狭く、リアゲートが開けられないので、クレートを積むことが出来なかったからです。
しかし、車の買い替えを機に、後部スペースをフラットにして、クレートを積めるようにしました。

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おかげで、運転中は犬たちの動向を気にすることなく、運転に集中することが出来るようになりました。
危険回避で急ブレーキを踏んでも、犬が飛んでこないか心配する必要もなくなりました。

車好きな私としては、車はただの移動の道具ではないので、見た目や使い勝っても大事です。
しかし、犬と暮らすようになってからは、犬をどこにどうやって乗せるのかが最大の課題。

カッコいクルマには当分乗れそうにありません。
もちろん、大きさとお値段に糸目をつけなければ、カッコよくて、犬を乗せやすいクルマもありますが、そこはガレージの大きさやお財布との相談になるので、贅沢は言えません。

コロナが終息すれば、愛犬とのお出かけも解禁。
是非、安全性を確保して、ドライブを楽しんでください。
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