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2021年6月15日 (火)

クレート(ハウス)にカバーをかける?かけない?

クレート(ハウス)は一般的に、犬にとって安心できる寝床として使用するため、置かれている場所によってはカバーをかけて暗くしてあげることも必要になります。

例えば、家族みんなが集まる居間のような場所ににクレートがある場合、夜になってもテレビの音がなっていたり、電気が煌々と点いていれば、なかなか寝る状態にはなりづらいものです。
そんな時は、静かな場所に移動してあげるか、あるいは、クレートにカバーをかけて暗くしてあげるという方法があります。

また、最近はテレワークのため、飼い主さんは家にはいるものの、仕事をしなくてはいけないケースも多くなっています。
もともと、常に犬の傍にいられるライフスタイルであったとしても、敢えて、クレートを活用して、犬を一人にさせる時間を作るようにお奨めしていますが、実際犬をかまってやれないときは、クレートの活用が効果的です。
飼い主が目の前にいて、視線があってしまえば、犬たちは期待感満載で出してもらおうと様々な要求を出してくることもあります。そんなときも、カバーをすることで、視界を遮断して、一人になる時間を習慣にしておくと、お互いストレスが溜まらずにすみます。

さまざまなドッグスポーツの待機にも役立つクレートですが、家の中と違って、カバーをかけるべきか、かけない方がいいのか悩む方もいらっしゃるでしょう。

競技の場合は、沢山の犬たちが参加するので、他の犬にとってストレスにならないようカバーをかけておく配慮も必要です。

クレートの中の犬にとっても、目の前を気に入らない犬が通ったり、中を覗かれたりするのはストレスになって吠えることもあるので、お互いのためにカバーはあった方がいいでしょう。

一方、自分の犬にクレート待機を馴らすのであれば、敢えてカバーをかけておかない選択肢もあります。
他犬の存在が視界に入るぐらいの場所にクレートを置いて、吠えたり騒いだりしなければ褒めるという方法で、外的刺激の中でも落ち着いてクレートにいることを教えていきます。

放置して、勝手に馴れさせるのとは違います。
周囲の刺激が嫌悪刺激ばかりだと、クレートに入ることすら嫌いになってしまう可能性もあります。

いずれにしても、クレート待機に馴れるようにするには、多少時間と努力が必要です。

さて、我が家の犬たち。
見習いは生後4か月でアシスタントのワークショップ参加中にクレート待機を余儀なくされましたが、その際はクレートの中に一食分のフードをコング3個に詰め込み、カバーをかけておきました。
目の前でアシスタントが動いていれば、気になって寝られないからです。
おかげで3日間のワークショップを無事乗り切り、以後レッスン中もクレートがあれば静かに待機が出来るようになりました。

レッスンの場合は、生徒さんのディストラクションにもなるので、敢えてカバーをかけないこともありますが、競技の場合は他の犬のディストラクションになってはいけないので、基本カバーはかけています。

一方アシスタントは、カバーが無い方が私の存在を目視できるので、安心して待機できるようです。
用事でその場を離れても、動く姿を目視しているので、必ず戻って来ることを理解している分、カバーで周囲が見えない状況より安心していられるようです。

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いずれにしても、クレートの中が安心できる場所と認識させてあげることが大事。
ご自宅内だけでなく、出先でも安心して待っていられるようにクレート活用をお奨めします。

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