子犬と遊ぶときに注意しなければいけないこと
愛犬とのコミュニケーションは遊びからスタートするといつも書いています。
つまり、子犬の頃から一緒に遊ぶことが習慣になっていると、コミュニケーションが取りやすくなるということです。
そこで、飼い主さんたちはどうやって愛犬と楽しく遊べるか試行錯誤するわけですが、子犬のすばしっこい動きや、並外れた身体能力を見て、ついつい力が入り過ぎてしまうこともあります。
しかしながら、体がまだ出来ていない子犬に激しい運動は禁物です。
特に大型犬はゆっくり成長するので、小さいころから無理な動きを強いてしまえば当然関節や骨に異常を来してしまう可能性もあります。
犬のペースに合わせて遊ぶことが重要なポイントになってきます。
人は犬の外見上(体の大きさ)の成長に驚かされるものの、なかなか骨の成長については意識がいかないことが多いものです。
人間でいうところのオスグッドは成長期に体が急に大きくなったり、激しい運動をし続けたりすることで出る骨の異常です。
かくいう私も、特に激しい運動をしたわけではありませんが、中学に入ってすぐ、身長が急激に伸びたことで発症し、それはうん十年経った今でも日常生活に弊害を及ぼしています。
つまり、正座が出来ない。
膝のお皿の下の骨が突出しているため、正座をすると床にあたって痛いのです。
まぁ、人間の話はさておき、とにかく犬も体がきちんと出来るまでに激しい動きや過度の運動量を課すると、弊害が起きるということです。
下記のレントゲン写真でもわかるように、生後2週間程度の子犬は骨と骨がまだ繋がっていません。
その後成長と共に骨はしっかり繋がっていきます。
7か月ぐらいの犬たちは大きさの見た目は成犬に近くなりますが、さらに成長板(下図の白くなっている部分)が伸びて、新しい骨を作っていきます。
この時期にも過度な運動で成長板を傷つけてしまうと、成長を阻害してしまい、体がうまくできあがらないままになってしまうこともあります。
参考:成犬の骨の状態
X-Rayの参照元:Gray's American Bulldogs
今日、たまたまFacebookで、子犬の運動量についての記事(参照元:Perfect Fit Haness)が、あがってきたので引用させていただきます。
<翻訳文>
成長板(骨端軟骨)とは、(骨の端の軟骨の部分で)伸びて新しい骨となる部分をいいます。成長板が閉じるのは、だいたい12ヶ月齢頃といわれます。成長板はデリケートで、荒っぽい遊びや家具からの転落、過剰な運動などにより簡単に傷つくことがあります。
(子犬の)長すぎる散歩は、怪我や、将来、関節炎を患う可能性があります。
安全を考慮した目安は、月齢x5分程度の、負担の少ない(犬の体に優しい)運動です。
訳 藤田則子氏
愛犬の健康と将来を考えながら、楽しく遊んであげられるといいですね。
------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリックが更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村
| 固定リンク
「犬の健康」カテゴリの記事
- 犬との生活:夏場の水遊び(2023.05.28)
- 子犬は十分な睡眠が活力のもと(2023.04.05)
- 犬に安心と安全を提供する(2022.11.26)
- 散歩は歩くだけ?(2022.11.20)
- じっと立つ。(2022.10.13)
コメント