犬の観察力を侮らない。
先日パピーさんのレッスンに伺ったときのこと。
基本のキをちゃんと教えたいとおっしゃる飼い主さんの意向もあって、家庭犬のデイリートレーニングだけでなく、ヒールポジションや、姿勢変更なども、きちんと理解出来るように細かくお教えしているMさん。
ターゲットがあることで、勝手に動いてしまうのを防ぐメリットがあるということをお見せしようと、アシスタントにプラットフォームに乗ってもらうことにしました。
プラットフォームとは、マットのようなもので、その上にいるといいことがあると犬が学習していると、ハンドラーと離れて作業する際も、落ち着いてプラットフォームの上にいることができるというものです。
案の定プラットフォームを床に置けば、さっさと上に乗って、「何するの?」と聞くアシスタント。
そこで、姿勢の変更やスピンなどの回転の動きなど、プラットフォーム上で作業をしてもらい、その都度きちんと褒めていたところ、その後サークルからMさんを出すと、Mさん何も言われないのに、勝手にプラットフォームの上に乗って伏せました。
アシスタントがプラットフォームの上で何かやるたびに、オヤツをもらっているのを見ていたからでしょう。
当然、何も言わなくてもちゃっかり乗っているMさんも褒められました。
多頭飼いの場合、新入りが先住犬の行動を真似るというのはよくある話です。
犬たちはお互いよく観察していますから。
その点、ある意味「二頭目は楽」と言われますが、要は一頭目が良い見本でなければ楽にはなりません。
多頭飼いを考えるときは、先住犬とちゃんとコミュニケーションが出来るようになってからの方が、「こんなはずじゃなかった」とならないで済みますよ。
もちろん、一頭ずつ真剣に向き合う時間を作ることが大前提ですが。
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