アイコンタクトは不要?
アイコンタクトを取るとはどういうことを言うのでしょうか。
簡単に言うと、愛犬と目を合わせることです。
愛犬と目が合うことはとても癒されることですし、研究でも幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が双方から分泌されることが示されています。
そうは言っても、中には目が合うことが苦手な犬もいますので、アイコンタクトを無理強いするのはよくありません。
犬の状態をよく観察して、見つめあうことで幸せな気持ちになるのか、あるいはいろいろな経験をしてきて、人間に不信感を持っている犬で、あえて目を合わせたくないのかちゃんと観てあげることが必要です。
そういう観点から、アイコンタクトに否定的な人もいるようですが、ドッグスポーツのように一緒に作業を行うパートナーとしての犬の場合、アイコンタクトが取れていないと、こちらの意図がうまく伝わらないこともよくあります。
今日は見習いとオビディエンス競技の練習をしましたが、一枚目の写真では、脚側停座にいるのに、見習いの頭の中は右前方にあるボックスと呼ばれるターゲットのことでいっぱいで、私の話が半分しか聞けていません。
そのため、私がこのあと出した姿勢変更の動きを適当にやってしまいました。
見習いは元々遠隔作業が得意ですが、要はハンドラーの話をちゃんと聴くことが作業の原点です。
適当に聞いていて出来る課題ではありません。
ハンドラーへの集中力をあげるために、再度スタートラインに立つ練習。
ようやく集中力があがりました。
集中力はそう簡単にあがるものではありません。
そもそもハンドラーと犬との間に信頼関係が必要です。
そこに犬の精神状態が関係してきます。
平常心なのか、興奮していないか、ディストラクションに気を紛らわされていないかといったことが重要なポイントになってくるわけです。
競技犬の場合、ディストラクションは当然のことながらあるので、その中でも平常心でいられるためのサポートがハンドラーには求められるわけです。
アイコンタクトが取れるまでに集中してくれていること。
競技犬にはやはり必要です。
自発的にアイコンタクトを取ってくれる状況になれるように犬をサポートする。
ハンドラーは手を抜けません。
アイコンタクトが取れるほど集中してくれれば、自信を持って遠隔作業にも送り出せます。
犬が勝手にやりたいことをやるのではなく、ハンドラーの話を聴く耳が持てるようにサポートしてあげることが大事ですね。
たとえ競技犬でなかったとしても。
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