ドッグトレーニング:犬のサポートに不可欠な「3つのD」
ドッグトレーニングに伺うとき、よくお聞きするのが、「ウチの子待てないんです。」とか、「ごはんを前にしているときは待てます。」
というお話。
まず、どんな風に待てないのか状況を教えていただくと、「マテと言ってもすぐ動いてしまう」とか、「離れようとすると、一緒に動いてしまう」といったことでした。
そこで、「マテ」を教える練習を始めると、「そんなに細かいステップで教えないとダメなんでしょうか。」とびっくりされます。
人間の子供と違って、犬は言葉で言ってすぐに納得できるものではありません。
「こういうときは、こうやってね。」と基礎を教えた後、少しずつハードルをあげて、基礎の延長線上に目標地点があることを教えていく必要があります。
そこで、大事なのが「3つのD」。
昨日伺ったボーダーコリーの親戚会でも、集団休止の練習をやってみましたが、途中までは動かなくても、ちょっと距離を取り過ぎると失敗させてしまったりということがありました。
要は、犬に「出来る!」という自信をつけてもらうこと。
では、「3つのD」とは何でしょう。
Duration:時間
Distance:距離
Distraction:刺激(気が散るもの)
「マテ」の練習で、最初から時間と距離、刺激を全部入れてしまうと、犬はすぐ失敗してしまいます。
ハードルをあげるときは、ひとつずつ。
時間を少しずつ伸ばして、成功体験を増やしていく。
例えば、すぐ傍にいて、20秒動かないでいられるようになったら、1歩離れて20秒が目標なので、1歩離れて5秒動かないでいられたら、戻って褒める。
1歩離れて10秒、20秒というように、時間を伸ばしていきます。
次は2歩、3歩というように距離を伸ばしていきます。
要は「出来る」を増やすこと。
こういった練習をおうちの中や、玄関の外、近所の公園といったように、練習する場所の刺激をあげていくわけです。
急にすべてのハードルを上げるのは犬に負担になります。
「3つのD」を基本に練習することを忘れないようにしましょう!
今日のプライベートレッスンのAさん、まずはママの横でじっとしているところから。
トレーニングが大好きなAさん。
先日怖がっていたステンレスの水入れは、もう全然問題なくなったようです。
毎日確実に学習して成長していますね。
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