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2021年5月15日 (土)

犬の行動:そんなものも気になるの?

「子犬の社会化」ということばが周知されるようになってしばらく経ちますが、完璧な「社会化」は無いので、日々生活する環境にあわせてサポートしてあげることが欠かせません。

そもそも「社会化」とは犬をいろいろなものに馴らして、いちいち怖がったり、びっくりしたり、興奮しなくてもいいということを学習させてあげるためのものです。

そのために、様々な生活音を聞かせたり、散歩で欠かせない外の景色に馴らしたり、匂いを嗅がせたり、さらには、住居エリアに合わせた特別のもの(電車、飛行機、サイレン等々)に馴らしてあげることが不可欠です。

さて、昨日のプライベートレッスンに伺ったAさん。
おうちの中では飼い主さんの言葉もよく聞こえるAさん、苦手なお散歩も少しずつ克服しています。


実はAさん結構お水を消費するので、ボウルが小さいとすぐ無くなってしまうことから、少し大き目の水入れを用意されました。
ところがその容器がステンレス製だったため、水を飲もうと顔を持って行くと、その先に自分の顔が映っていて、怖くて近づけず、水が飲めないそうです。

元々、おうちの冷蔵庫などに自分のシルエットが映っても気になってしまうAさん。
以前お散歩レッスンをされた子が、街中のウィンドウに映る自分の姿を他の犬と思って吠えるという行動が出ていたことがあるので、特殊な行動ではないのですが、ステンレスに映った自分の顔が気になってお水まで飲めなくなるとは。

そこで、持っていた大き目のトリーツをひとつ水入れの中に落としてみました。

すると、最初は少し戸惑っていましたが、トリーツの誘惑が大きかったのか、自分から水入れに顔を突っ込んで、水を飲みつつ、トリーツも食べてくれました。
何度か同じことを繰り返した後、散歩から戻って喉が渇いたAさん。
一瞬水ボウルの前で躊躇したものの、そのまま水を飲めるようになりました。

202105151

犬にとって気になる物は様々です。
散歩に行く途中、いつもはない場所に置かれていたゴミ袋だったり、大きなバイクのカバーだったり。
自分から安全が確認できると、次回からは気にしなくなるので、無理に引っ張っていくことなく、自分から確認できるようにサポートしてあげられるといいですね。

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