分離不安は犬のせいじゃない。
昨年、コロナ禍で人間が自粛生活を余儀なくされたことで、今まで問題なくお留守番が出来ていた犬たちが、自粛生活が開けたあと分離不安になってしまったというご相談を沢山受けました。
今まで大丈夫だったのになぜ。
当然飼い主の生活習慣が変わったことで、犬たちに影響が及んだことは明らかです。
お留守番中、フリーにしていた犬たちであれば、飼い主が在宅になれば当然自由に飼い主にアクセスできるようになります。
そばに来て座れば撫でてもらえたり、声をかけてもらったりすることは容易に想像できます。
ハウス(クレート)でお留守番していた犬たちは、飼い主が在宅していても、仕事中はハウスという習慣が続けられていれば、恐らく大きな混乱はなかったかもしれませんが、家にいるからとついつい犬たちをフリーにしてしまうことも容易に想像できます。
そもそも、ハウスに入れているのは留守中悪戯をさせないための場合が多いからです。
通常の外勤生活の場合でも、クライアントさんには、平日と休日のギャップがあまりないような生活をしてくださいとお伝えしています。
あきらめのいいタイプの犬は、平日みんなが出かけてしまっても、ストレスは少ないですが、前日あんなにべったりだったのに、平日たった一人でお留守番となれば、その都度ストレスを抱えないとも限らないからです。
もちろん、休日みんなでお出かけすることなどはあるでしょうが、家にいるとき、常に犬を傍に置いておこうとすれば、平日のひとりぼっちはかなりしんどいとも言えます。
ハウスを活用することの効果は何度もお話ししているので、ここでは書きませんが、子犬の場合は、おうちにいるときでも、ハウスに入れてあげる時間を作ることが必要です。
自分から入って寝ていられれば素晴らしいですが、人の傍から離れられない子の場合は、敢えて一人になる時間を作ってあげましょう。
十分な睡眠を確保するだけでなく、一人でいることに不安を感じないでいられる平常心を培ってあげることも人間のサポートです。
まだまだ自粛生活が続く状況ですが、自分が暇だからと愛犬をかまうのではなく、適度な距離感で愛犬との時間を共有していくことも必要ですね。
※単頭飼いから多頭飼いに変わるときも、今まで自分だけを見ていた飼い主が急に新しい子の世話に時間を取られるようになると、それだけでもストレスになることがあります。
いろいろな意味でも、犬のストレスを軽減させるためのサポートが必要ですね。
留守中でも、のんびり寝ていてくれると安心ですね。
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