子犬育て:プロは正しい知識をわかりやすく伝える義務がある。
子犬を迎え、新しい生活が始まると、子犬と多く関わりたいと思う気持ちはとても自然なものです。
しかし、子犬は人間でいうところの赤ちゃん。
まだ話も通じず、食べて、寝て、排泄するのがお仕事です。
わずかな行動範囲のなかで、家のルールを教えつつ、かつまた人間社会の中で心地よく生き延びていかれるようにサポートするのが飼い主の役目。
子犬とのアクティブな生活を目標としているのであれば、さらに意思の疎通を図る努力をしなければいけません。
さて、今日のプライベートレッスンは生後6か月のMさん。
多少猫をかぶっているのかもしれませんが、初対面の私に最初警戒吠えしたものの、すぐに落ち着き、飼い主さんとのお話し中も、サークルの中で静かに待機。
とても良くできたお嬢さんです。
その後サークルから出ても、自分から近づいて、床に座っている私の傍で自分から膝の上に乗ってくるくらい懐いてくれました。
飼主さんとお話をしていてひとつ気になったのが、Mさん、ペットショップから来たのですが、おうちにお迎えしたあと1週間はサークルから出さないようにと言われたそうです。
生後3か月近くでやってきたMさんにとって、その一週間は新しい家になじむための大事な期間です。
確かに、環境が変わった後、犬は馴れるのに時間もかかり、子犬の場合はなるべく休ませてあげたいもの。
かわいいからと、ひっきりなしにサークルから出してかまったり、遊んだりしていれば、ゆっくり休めず、落ち着かない犬になってしまわないとも限りません。
しかし、1週間の隔離はやりすぎでしょう。
確かにペットショップの展示スペースはとても狭いので、子犬はサークルの中に閉じ込められていてもあまり違和感を感じないかもしれませんが、子犬の社会化はなるべく早く始めたいもの。
サークルから出さなかった1週間はとても貴重な時期を無駄にしてしまったとも言えます。
サークルの中であまり動かないMさんに違和感を感じた飼い主さんは別のショップに相談して、それが間違っていることを知り、ようやくMさんは子犬らしい生活を送れるようになったそうです。
恐らく、かわいいからと子犬を出しっぱなしにして疲れさせないようにという意味を込めたアドバイスだったのかもしれませんが、正確かつもっと明瞭な説明が必要だったと思われます。
かつて、ペットショップで買った子犬を、段ボールから1週間出すなと言われた人もいたそうです。
正しい知識を正しく伝えることが大事ですね。
今は元気に走り回っているMさんですが、これからの時期は再び警戒心が強くなる時期でもあります。
日々社会化を続けていって欲しいですね。
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