ドッグトレーニング:家庭犬に求めるもの
子犬から成犬になるまでのドッグトレーニングにおいて、愛犬に求めるものはどういうものでしょうか。
例えば、子犬であれば、トイレを覚えて欲しいとか、甘噛みをやめさせたいなど、家の中での課題がメインになりますが、少し大きくなって外に出るようになれば、お散歩が上手になるようにしたいとか、よその犬に吠えないようにしたいといった具合に、ディストラクションのある屋外での行動に広がっていきます。
しかし、最終的には個々の行動を教えるだけでなく、飼い主とのコミュニケーションが取れる犬に育ってくれると、その先十数年のお付き合いも楽しいものになってくるはずです。
そのためには、犬に何かをやらせようと圧をかけるより、犬が一緒にやりたくなるような環境づくりが大切です。
飼い主さんと一緒にゲーム(遊び)の感覚で学習していくことで、コミュニケーションも取りやすくなります。
例えば、呼び戻しを教えるにしても、リードを引っ張りながら力で引き戻すより、戻ってきたくなるような環境を作ってあげると、犬も自然に呼び戻しを学んでくれます。
戻ってきたときに美味しいオヤツがもらえたり、戻って来ると引っ張りっこ遊びが出来たり、あるいは、戻ってきたらまた遊びに行ってきていいよと送り出してもらったりと、いろいろ工夫することで、犬は飼い主へのアテンションがよくなります。
要は犬にとって魅力的な飼い主になることですね。
そこにリーダー論などは必要ありません。
飼い主といることが楽しいと思える犬たちは、戻ることが習慣になってくれば、戻った時に必ず美味しいものがなかったとしても、戻らなくなることはありません。
しかし、戻るたびに何か嫌なことをされていると、戻らない方がいいと犬は学習し、戻らない行動が確立されていくわけです。
家庭犬に求めるものは、愛犬の信頼を得ること。
その先の様々なドッグスポーツや競技などに臨むためには、わかりやすく行動(技術)を教えていくことが必要になってきます。
今日のプライベートレッスンのMさん、お散歩中に飼い主さんを見る余裕が出てきました。
午後のレッスンのAさんは、屋外でも飼い主さんの声が耳に届くようになってきました。
今日はお嬢さんも参加して、「マテ」の練習。
ご家族皆さんで取り組んでくださることはとても重要です。
一生懸命考えている様子が伺えました。
それぞれの目標に向かって、日々の繰り返し練習は欠かせませんね。
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