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2021年4月27日 (火)

ドッグダンス:HTMをやらなくてもヒールポジションをマスターしましょう

ドッグダンスの競技カテゴリーの中にFS(フリースタイル)とHTM(ヒールワークトゥミュージック)があることは何度も書いているので、ドッグダンス経験者は当然ご存知だと思います。

FS
はどちらかというと、様々なトリックのオリジナリティや難度がコンテンツとしてカウントされるため、小技好きな人はFSを選ぶ人も多いようです。
また、ヒールウォークが得意じゃないからとFSを選ぶ人もいます。
しかし、たとえヒールウォークが得意じゃなかったとしても、実はヒールポジションをパートナーに教えておくことはとても大事なのです。

先日トリックを教えるときの始点と終着点としてヒールポジションを教えておくと犬にわかりやすいということをお伝えしました。
例えば、一般的にスピン(回転)という動作は、360度(一回転)回転することで、270度や400度ではありません。
もちろん、我が家のスピンは1回転半だと教えているのであればそれはそれでかまいませんが。

そんなとき、左のヒールポジションから左回転して左のヒールポジションに戻ってくれば、ちょうど一回転したことになります。
フロントポジション(競技団体によってはヒールポジションとは認めていませんが)から一回転してフロントポジションに戻ってくればちょうど一回転ですね。

さて、今日はもう一つヒールポジションのメリットをお伝えしましょう。
それは、ヒールポジションは遠隔作業のベースになるということです。

例えば、左のヒールポジションを維持したままハンドラーが右方向にサイドステップを踏むとします。
パートナーにはヒールポジションのキューのみ伝えながら移動することで、パートナーはヒールポジションを維持し続けるために、必然的にハンドラーに付いて右方向にサイドステップを踏むようになります。

もちろん、ここで後肢を前肢と一緒に右方向に動く練習は欠かせません。

右方向へのサイドステップの動きをパートナーがマスターしたら、その動きに対してキューをのせていきます。
この場合、フロントポジションなど、別のポジションにおいても、パートナーが右方向に動くときにキューを言っていきます。

そうすることで、実際ハンドラーと離れたとしても、犬単独で右方向へのサイドステップを教えやすくしてくれるわけです。

人と異なり、犬に空間認識を言葉で教えることは非常に難しいので、遠隔作業においては、ターゲットを使ったり、あるいは行動自体にキューを付けてあげると、犬は理解しやすくなります。

HTM
をやらないからとヒールポジションをおろそかにしないで、練習しましょう。

202104271
※右脚側時の左方向へのサイドステップ練習

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