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2021年4月 8日 (木)

ハウス(クレート)嫌いにしないためには。

「ハウスは嫌な場所じゃなく、安心できる場所」にしましょうといつも書いていますが、なぜか「閉じ込めているようでかわいそう」と思う飼い主さんは少なくないのが現状で、ある程度悪戯が減ってくると、「一日中フリーにしてはいけませんか?」と聞かれることがよくあります。

「フリー」と聞くと、犬が自由で幸せに違いないと思うのでしょうが、果たしてそうでしょうか。

確かに、一日中狭いハウスに入れっぱなしにするのは犬の福祉の観点から考えてもいいことではありません。
しかし、犬に必要な睡眠時間は成犬で約13時間、子犬の場合は18時間ぐらいと言われています。
飼い主さんが在宅であっても不在であっても、出来れば睡眠時間は確保してあげたいもの。
静かな場所(安眠できる場所)として、ハウスを提供してあげることはある意味不可欠です。

短い時間でも留守する際には、悪戯防止や安全確保のためにハウスやサークルを活用しているおうちは少なくありませんが、留守番のときだけハウスに入れられると思うと、ハウスに対して嫌悪感を持つこともあります。
そうなると、ハウスに入れようとすると、逃げ回って入らないということも問題が出てきてしまいます。

要はハウスに入っていること自体が犬にとってストレスにならないようにサポートしてあげること。

ハウスに入っていなくても、悪戯することも無く、家の周囲のパトロールが忙しくて休む間もないということもなく、安心してドッグベッドで休んでいられるのであれば、フリーにしていてもかまいません。
犬と関係ない来客があったとき、来客に対して余計な興奮をしないのであればフリーでもいいのです。

ただ、もし何かの修理の人や、犬の苦手な人が来たときや、地震などの災害が起きたとき、ハウスに入れようとしても全く入ってくれなかったり、入れたらずっと吠えているという状態が続く場合、犬にストレスを与えていることは紛れもない事実です。

そうならないために、日常生活の中でも、普通にハウスを活用することで、犬に「特別感」や「嫌悪感」を与えないで済むようにしましょうということから、ハウストレーニングを推奨しています。

先日ちょっと大きな地震があった時、ソファに寝ていたアシスタントは自らハウスに飛び込みました。
ハウスの安全性を理解しているからでしょう。

日常的には在宅時も不在のときも、ソファでグーグー寝ている我が家の犬たちですが、

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非常時や、こちらがお願いしたとき、車に乗るときなどは自らハウスに入ってくれるので安心です。

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ハウスを閉じ込める場所と考えず、是非、犬たちが安心して休める場所と考えて、提供してあげてください。

🍀ハウストレーニングの動画🍀



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