犬と遊ぶときのポイント
犬と遊ぶ遊び方については何度も書いていますが、なかなかうまく遊べていないケースもあるので、ちょっとしたポイントについてお話します。
もちろん、お勉強(トレーニング)も、本来楽しく進められれば、ある意味犬と遊んでいるといってもいいでしょうが、犬に多くを求めず遊ぶのであれば、以下のようなことが犬との遊び方の代表例と言えるでしょう。
引っ張りっこ、持来(投げたものを取りに行ってもらう)、探し物(ある意味ノーズワーク)、一緒に走る(体力に自信のある方)などなど。
ここでポイントとなるのは、誰が主導かということです。
それは何も、上から目線で、犬を従属させるという意味ではありません。
多くの遊びは日常生活と切り離してはできないので、いろいろな要素を鑑みながら、遊び方を考えてみるといいと思います。
例えば、「引っ張りっこ。」
常に犬から対象物を取り上げる必要はありません。
引っ張りっこの対象物は犬にとっては「獲物」のようなものと以前書きました。
時には犬に渡してあげることが大事です。
咥えた獲物を振り回したり、カミカミしたりと、犬にとっては楽しいことです。
犬が獲物を持って行ってしまったあとどうするのかと言えば、子犬であればまず犬から離れるように動いてあげるといいでしょう。
子犬は飼い主さんを追いかけるので、何も考えず獲物を咥えて走ってきます。
繰り返しているうちに、犬は引っ張りっこを続けたいと思えば、飼い主さんの方に自分から持って来るようになるわけです。
もし、引っ張りっこでゲットした物を持ち逃げして、一人遊びに興じてしまうタイプであれば、初めのうちはリードを着けた状態で、持ち逃げされないような工夫が必要です。
なぜなら、持ち逃げしてしまったら、人間の足で追いつくことは到底出来ないからです。
犬は追いかけられることが楽しくなると、持っている物を絶対渡さないという行動をとるようになります。
この場合、犬はその対象物に飽きるまでは離さないでしょう。
一人遊びは大事ですので、一人遊び用のおもちゃと、飼い主さんと一緒に遊ぶおもちゃは分けたほうがいいかもしれません。
飼い主さんと遊ぶおもちゃは、最後に犬から渡してもらう必要があります。
そのおもちゃと遊ぶときは飼い主さんなしでは無理と教えてあげると、おもちゃや飼い主さんの価値があがります。
そのためには、「ちょうだい(「出せ」や「アウト」など)」を早くに教えてあげることが不可欠です。
どんな状況であっても、飼い主さんに追いかけさせることを楽しいゲームと理解してしまうと、本当に戻ってきて欲しい時に、呼ばれても戻って来ない犬になってしまう可能性があります。
万が一、獲物を見せて飼主さんを誘って逃げるようになってしまったら、一度ルール変更を教えてあげましょう。
まずは、持ち逃げした獲物には興味を示さないこと。
そして、しばらく時間を空けて、飼い主さんの方から別の獲物(おもちゃ)で遊びに誘い、最後は飼い主さん主導で遊びを終わりにして、大事な獲物は次回の遊びまでしまっておくこと。
愛犬との知恵比べになってしまうかもしれませんが、ここが正念場。
愛犬と追いかけっこは楽しいですが、出来れば、愛犬に追いかけてもらう追いかけっこにしましょう。
おもちゃの一人遊びも嫌いではありませんし、コングなどでは楽しく一人遊びが出来る見習いですが、やっぱり投げてもらったり、引っ張りっこする方がもっと楽しいようです。
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