「馴らす」とは
人同様、犬にも苦手なものがあります。
苦手なものは個体によって異なるので、どの犬も同じではありません。
いずれにしても、苦手な物がある犬にとって、苦手なものに遭遇するのはストレスフルなので、出来れば苦手な物を減らしてあげたいものです。
一般的に、犬にとって苦手な物ってなんでしょう。
比較的多いのが、他の犬。
犬と遭遇すると、興奮したり、緊張したりして吠えるという行動に出てしまう犬は少なくありません。
また、ハーディング系の犬にとって多いのが、バイクや車など、大きな音を立てて目の前を通り過ぎていくもの。
スケートボードやキックスケーターなどが入っているときもあります。
こういったものを苦手でなくするには、少しずつ馴れさせていくという方法をとりますが、実際はどうやって馴らせばいいのでしょう。
「馴らせばいい」と思って、犬が苦手な犬をいきなりドッグランに連れていくのはNGです。
例えば、蛇が苦手な人に、蛇がウジャウジャいる部屋に入るように言ったらどうなるでしょう。
とうぜん大パニックになるはず。
遠くの方を移動している一匹の蛇を車の中から見ているぐらいなら我慢できるレベルですね。
つまり、最初からハードルを上げてしまうのではなく、まずは遠くにいる犬を興奮せずに見ていられたら褒めてあげるところから始めるといいでしょう。
そういうときは、リードを緩めて、犬がもっと距離を取りたいと思ったら、離れられるように選択肢を与えてあげることがポイントです。
犬がいても何も起こらないことが続いて行くこと。
犬自身が落ち着いていられることを体感していくことで、自信をつけさせ、次回は少し距離が近い状態でも、冷静に傍観できる環境設定をしていきます。
都会の散歩中では、なかなかうまく環境を整えられない可能性がありますので、犬が多く散歩する時間はさけることから始めるといいでしょう。
場合によっては、距離が取れる場所で、ダミー犬(犬が視界に入っても過剰反応しない犬)を使って練習するという方法もあります。
いずれにしても、初めから鼻を突き合わせるような距離ではなく、視界に入る程度の距離から始めることが大事。
バイクや車が苦手な犬の場合も同様です。
最初から車が横をすり抜けていくような交通量の多い場所ではなく、少ない場所で落ち着くことから教えていきます。
「馴らす」には時間がかかりますが、頻度が少なければ「馴れる」までに時間がかかってしまいます。
ステップバイステップを、繰り返して行うことで、効果的に改善していくことが出来るでしょう。
蛇足ですが、雷や花火、自衛隊の演習の音など、大きな音に対して恐怖感を持つ犬は少なくありません。
「音響シャイ」という用語もあるほどです。
音の原因が何かわからない犬にとって、音響シャイになってしまうと本当にかわいそうです。
我が家の先代のボーダー・コリーがそうでした。
音に馴らす場合、音の原因がわかっているときは、「馴らす」ことで、比較的早くに犬は納得してくれます。
例えば掃除機などがそうです。
しかし、雷や花火などは頻繁に起きるわけではなく、録音した音を聞かせても、実際の音と違うために、なかなかうまくいきません。
かえって、反応が激しくなることもあるので、注意が必要です。
わが家の見習い君、多少他犬に対して反応する場合があります。
特に相手が自分と同じか、自分より大きめのオス犬の場合です。
そこで、彼の場合は、距離がある場合はほとんど反応しないので、多少距離が縮まったシチュエーションでの「馴れ」の練習。
見習いが通り過ぎる犬を見て、落ち着いていられたら、クリックアンドトリーツ
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