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2021年4月23日 (金)

ドッグトレーニング:強化したい内容によって褒めるタイミングは変わる

犬に新しい行動を教える場合、例えば「オスワリ」を子犬に教えるのであれば、子犬がお尻を下ろした瞬間にクリッカーを鳴らしてご褒美をあげることを繰り返していけば、子犬は「オスワリ」というキューを知らなくても、座る確率が高くなります。
動物の学習理論から考えると当然と言えるでしょう。

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その次のレベルとして、オスワリの持続を教えたいときは、座っている時間が少しでも長ければ、そこでクリッカーを鳴らしてご褒美をあげていきます。
つまり、この場合は「オスワリ」と言われて腰を下ろしてもすぐにクリッカーが鳴りません。
もちろん、犬が「オスワリ」という言葉のキューと腰を下ろすという行動のリンク付けがわかっている場合です。

オスワリしている犬に、「いい子ね。オスワリだね~。」と言いつつ、立ち上がらないでいたらクリッカーを鳴らすという手順で、少しずつ持続を教えていきます。

同様に、アイコンタクトを強化している犬たちが自発的にハンドラーに注意を向けてくれたらクリッカーを鳴らすということをドッグトレーニングでは行います。
ドッグスポーツなど、人と犬との協働作業を楽しむために、ハンドラーへの集中は欠かせないからです。

一方、他の犬などに対してリアクティブな行動を取ってしまうような犬に対しては、リアクティブな行動が出ない距離間の中で、トリガー(引き金)となる他の犬を見て、吠えないでいられたらクリッカーを鳴らすということもやります。

つまり、ハンドラーだけに集中していなくても、他の犬を見て冷静でいられたことを褒めているわけです。

チラッと見てクリッカーが鳴って、ハンドラーを見て褒めてもらう、あるいはトリーツをもらうという行動を繰り返していくことで、よその犬を見ることが悪いわけではなく、自分で確認して冷静でいられたことを強化していくわけです。

クリッカー(マーク)のタイミングはとても難しいですが、犬にはわかりやすいツールですので、上手に使っていきましょう。

※よそのオス犬に反応しやすい見習いとドッグラン脇で練習した動画です。
よその犬を見ても吠えずにいられて、私に集中が戻ったらクリッカーを鳴らしています。



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