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2021年3月 2日 (火)

ドッグトレーニング:そのことばの意味、犬はきちんと理解できていますか?

今日はドッグダンスのグループレッスンでした。

今日のお題はセンターポジション。
つまり、ハンドラーの足の間に立つポジションです。

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センターポジションの理解が出来てきたところで、こんどは犬を置いて、ハンドラーだけ後ろに下がるという練習をしたのですが、最初はハンドラーの動きにつられて、犬が一緒に下がってしまいました。

当然その時ハンドラーは犬に「マテ」と声をかけています。

そのキューを聴いて動かないでいようとしつつも、ハンドラーが下がろうとするとつられて一緒に下がりそうになるので、初めは片足だけ下げて、ハンドラーの重心は大きく移動しないようにしたり、いろいろ工夫しながら進めていきました。

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さて、ここで気になったのは、犬が「マテ」の意味をどう理解しているかということです。

例えば、ごはんのとき、フードボウルを前にした犬に「マテ」と声をかけ続けていると、とりあえずごはんに跳びつかないで、「ヨシ」と言われるまで待っていられる犬は少なくないでしょう。
しかし、この「マテ」はある意味「ごはん(食べるもの)」とリンクされているからこそできるという場合もあります。

大好きなごはん(食べ物)を目の前に、じっとしていなければごはんがもらえないことを学習した犬は一生懸命動かないようにしています。

ところが、目の前に何もない場合「マテ」と言われて果たして待てるのか。
あるいは、日常会話の中で、「ごみを捨ててくるから待っててね。」といった使い方をしていると、果たして「マテ」の意味は「微動だにしない」ことなのか、「一人で待たされることなのか」といった混乱が無いとも限りません。

「マテ」と「マッテ」は違うから混乱はない。と考える人もいるでしょう。
犬はある程度、そのキューが出される全体の状況によって判断できるからです。

単に「マテ」がちゃんと理解できていないからつられたのか、混乱していて動いているのか。
それは、犬のみぞ知る。

ちゃんと「マテ」が出来るようになるまで、様々な状況で繰り返しの練習を行うことで、犬が「マテ」は「動かないこと」と理解していくことは可能です。
「わかっているはずなのに。」と思う前に、ごはんのときだけ使っているのではないか。
あるいは、異なる意味で使っていないかを自問自答したあと、丁寧に「マテ」の意味を伝えていけばいいのです。

オビディエンス競技では「マテ」が沢山出てきます。
「タッテマテ」「オスワリしてマテ。」「フセしてマテ。」
これらをいちいち長い言葉で言うことはありません。
どちらかというと、それぞれの姿勢の言葉をキューとして使います。

例えば、歩いているとき、犬だけ止まらせてハンドラーだけが歩き続けるときは「タッテ」。
同様に、オスワリをさせるときは「オスワリ」のように、「マテ」を付けずに指示します。
犬はその行動を取ると自然に止まらざるを得ないので、「解除」あるいは「次の指示」が出るまで、その姿勢を維持すればいいのだと理解していきます。

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たかが「マテ」ですが、実は奥が深い「マテ」
愛犬にはどんな風に伝わっているのでしょうか。

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