お散歩中の匂い嗅ぎについて。
先日から若いビーグルの女の子を見させていただいています。
お話では、匂い嗅ぎがひどくて、右に行ったり左に行ったりと、まっすぐ歩けないといったようなことを伺いました。
いくらセントハウンドとは言え、車通りのある公道を歩いているとき、落ち着いて歩けないのはちょっと危険です。
そこで、ハンドラーを気にして歩いてもらうよう練習したところ、一般道路においては問題なく歩けるようになりました。
時々、道端の匂いや落ち葉が気になることもありますが、早めに声をかけてあげると、すぐ切り替えて戻って来られます。
強化頻度をあげることで、いい習慣が身についてきたという感じです。
もちろん、ここで手を抜いてしまうと、また元の歩き方に戻ってしまう可能性があるので、しばらく練習は続けてもらいます。
飼い主さんは近所の草原で、ロングリードを着けてPさんを走らせてあげたいというご意向なのですが、肝心のPさんは、匂いばかりが気になって、危険な茂みにも顔を突っ込んでしまうということでしたので、今回は草地での様子も見せていただきました。
確かに地面は気になっていますし、風に乗ってくる様々な匂い(浮遊臭)も気になっています。
草も気になります。
そこで、まずはいつもの方法で遊んでいただくことにしましたが、先日の豪雨で、あちらこちらに水たまりが出来て、いろいろな匂いが漂っていることもあり、いつもは取に行ってくれるおもちゃにも全く興味を示しません。
そこで、おもちゃの中にトリーツを入れて、「これならど~ぉ?」と投げてみたところ、楽しそうに取りに行ってくれました。
周囲の刺激が強ければ、いつもの楽しいおもちゃの価値が下がってしまうこともあるので、そんなときはおもちゃの価値をあげることを考えないといけません。
やって欲しくないことや、アクセスして欲しくない場所にPさんが行こうとすると、ついつい「ダメ」と言ったネガティブな言葉でPさんを呼び戻そうとされていた飼主さんですが、今日は何も言わずにリードを止める練習をしていただきました。
気になる物に気持ちが引っ張られていることを「ダメ」と言われて、すぐ切り替えられるとは限りません。
何がダメなのかわかりづらいということもあります。
名前を呼んですぐ戻れる犬なら問題ありませんが、まだそこまで呼び戻しが完璧でなければ、呼んでも来ないことが習慣になってしまいます。
そのあと、ロングリードを着けたまま飼い主さんに自由に歩いてもらうことにしました。
いつもはPさんが行きたい方向に無理にひっぱり、行かせまいとする飼主さんとの攻防が続くそうですが、飼い主さんが動くことで、Pさんも飼主さんに付いて歩きながら匂い取り。
ちょっと気になるものを見つけても、飼い主さんが行ってしまうので、適当なところでその場から離れることが出来るPさん。
何度か繰り返しているうちに、飼い主さんへの意識が少し出てきたので、足を止めてしまったときには、執着が強くなる前に呼び戻すと、戻って来られるようになりました。
楽しそうに戻ってくれたらしっかり褒めてあげて、また自由にさせてあげます。
匂い嗅ぎが悪いのではなく、リードの反対側には常に飼い主さんがいることを意識していてくれればいいのです。
ひとしきり匂い嗅ぎが済めば、帰り道はもう匂い嗅ぎは終わっているので、アイコンタクトをとってくれるPさん。
きちんと褒めてあげます。
少しずつコミュニケーションが取れ始めたペアです。
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