ドッグトレーニング:思春期の犬
「子犬の頃はあんなに楽しそうに追いかけて来てくれたのに、気が付いたら呼んでも来ない犬になっていた。」
なんてことはありませんか?
これは、子犬の頃からきちんと呼び戻しの練習をしてきた犬の場合の話です。
小さいころは、楽しそうに飼い主のあとを追いかけて来ていた犬が、その後何も教えなければ、当然呼んでも来る犬にはなりませんが、ちゃんと練習していたにも関わらず、ある時期からだんだんすぐに来なくなるというお話です。
今日のプライベートレッスンは、生後10か月の女の子。
お伺いすると、いつも満面の笑みで迎えてくれます。
跳びつきたくなる気持ちをぐっと抑えて、今日はオスワリしてくれました。
さて、このお嬢さん、元々大きな生活音が苦手で、リラックスしてお散歩できるようになるまでに時間がかかりました。
その分、おうちの中で出来ることを増やして自信をつけてもらってきました。
ようやく外で遊べるようになったり、オスワリが出来たりと、外でも出来ることが増えてきたMさんですが、加えて自己主張もするようになってきました。
ちょっと車の量が多い道に向かいそうになると、そっちには行かないとはっきり主張します。
主張が通ってしまうと、いろいろな部分でも通ると学習していきます。
出来れば、うまく折り合いをつけて、出来るだけ快く話を聞いてもらいたいものです。
そのためには、快く引き受けてくれるタイミングで声をかけていき、子犬の頃のハウストレーニングや呼び戻し同様、ある程度習慣化していくことが大事。
状況が複雑な時は敢えて声をかけません。
聞こえなかったり、聞く準備が出来ていないのに声をかけても無駄になってしまうからです。
ハードルを下げて、「出来る」を確実にしていきましょう。
犬の思春期も人間同様いろいろ複雑です。
コミュニケーションのための努力を怠ると、そこだけすっぽり抜けてしまこともあります。
もう大人になったと安心せずに、日々の努力を続けていきましょう。
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