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2021年3月 3日 (水)

リアクティブドッグという犬はいません。

「リアクティブ」という言葉はドッグトレーニングではよく使われます。
辞書では「反応性が高い」と書かれています。

つまり、外的刺激に対し、興奮したり吠えたり、場合によっては攻撃するような犬のことを「リアクティブ」とひとまとめにしてしまうことがありますが、内実はそうではありません。
自ら攻撃を加えに行く「アグレッシブ」な犬と「リアクティブ」な犬はイコールではありません。

ただ、見た目はよく似て見えることがあるので、吠えている姿を見て、「アグレッシブ」だと思われてしまうこともありますが、飼い主さんがよく理解していればいいことだと思います。

では、この「リアクティブ」にはどのように対応していけばいいのでしょうか。

そもそも、「リアクティブ」な犬というのは、最初から「リアクティブ」なのでしょうか。

犬は成長の過程で、様々な面を見せてくれます。
何にでも好奇心を持って、自分から確認しにいくことが出来る「親和的」な時期と、いろいろな物が気になって、警戒心がふつふつと湧いてくる時期が見られます。

そんなときに、大丈夫だからと無理強いをすれば、犬は当然警戒心をさらに強くしてしまいます。
大事なのは警戒しなくてもいいと犬が理解できるようにサポートすることです。

方法としては子犬の社会化と同じですが、子犬の頃の社会化はその時期だけのものではなく、落ち着いた成犬となるまでは、引き続きサポートしてあげる必要があります。

もちろん個体差があるので、警戒心が強く出ない犬もいます。
ある意味ラッキーと言えるでしょう。

リアクティブにならなくていいように、ちょっとした変化を見過ごすことなく、ケアしていきたいですね。

この犬は「リアクティブ」というレッテルをつけるのではなく、犬の気持ちを切り替えていくことで、リアクティブな犬ではなくなる可能性のあることを忘れてはいけませんね。

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※こちらの見習い、若いころは犬を見かけると吠えてました。
最初は、「遊ぼう!」と興奮して吠えていましたが、どの子とも遊べるわけではないとわかって、吠えは収まりました。
ある時期からは「こっちに来るなよ。」の警戒吠え。他の犬とむやみに距離を縮めないことで、吠えの頻度は減りました。
男の子の気持ちの変化、結構難しいです。

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